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ラーマガ限定「NAKED」#073
輝道家『超醤油』
実食インプレッション

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 ラーマガと人気ラーメン店によるコラボレーション企画「NAKED」。毎月1軒の人気ラーメン店がラーマガ限定ラーメンの「かけラーメン」を創作します。ラーメンの根幹ともいえる「麺」と「スープ」だけで食べさせる、作り手の技術と食べ手の味覚に挑むような究極の限定ラーメン。それが「NAKED」なのです。

 第73作目は野方の人気店『輝道家』が登場!店主の菊地輝さんが創り出した一杯は、家系ラーメンの味の要である「カエシ」にフォーカスした一杯。濃厚な豚骨スープにパンチのあるカエシがぶつかり合う、インパクトのある家系ラーメン初となるNAKEDが誕生しました。


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 家系ラーメン好きの私にとって、家系のNAKEDはひとつの夢であった。と同時に、家系の魅力は麺とスープだけではなく、大判の海苔やホウレンソウなども欠かせないわけで、それではNAKEDとして成立しないジレンマもあった。また、家系ラーメン店は一般的に限定メニューなどを出さないイメージもある。などと逡巡している中で、ふと輝道家の菊地店主のことが思い浮かんだ。彼とはラーメンイベントで何度か家系以外のラーメンをコラボレーションした間柄。ダメもとでお願いしたら二つ返事で応えてくれた。

 前述したようにNAKEDは麺とスープ、そして薬味しか使えない。チャーシューも海苔もホウレンソウも入れる事は出来ない。麺とスープを変えてしまうと家系らしさや輝道家らしさは損なわれてしまう。いやはや、実はかなり無理な発注だったのではないかと思ったが、さすが菊地店主。ちゃんと家系ラーメンで輝道家らしいNAKEDを創り上げてくれた。

 濃厚な豚骨スープもキレのあるカエシも、麺も鶏油も通常と同じものを使っている。しかし、そのバランスをガラッと変えてきた。カエシの量が通常のラーメンの「濃いめ」よりも更に濃い。しかもカエシをスープで割るだけではなく、さいごにカエシを一回しかける手法でよりカエシ感を強めた。その逆に鶏油はかなり控えめにすることで、豚骨スープとカエシにフォーカスするような設計になっているのだ。麺は固めに上げてパンチのあるスープを受け止める。まさに「超醤油」の名に相応しいかけラーメンが完成した。

 同じスープとカエシ、麺を使っているのに、これほどまでに表情が変わる。ラーメンってつくづく奥が深い食べ物なのだなぁと感じさせるNAKED。麺とスープだけで満足させるのがNAKEDのコンセプトなので、なかなか大きな声では言えないところだが、当然のことながら白飯がめちゃくちゃ合うのでこっそり頼んで欲しい。

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 「NAKEDは淡麗系スープのお店が多いよね」とよく言われる。決して淡麗系に限定しているわけではないが、濃厚系スープのお店の方にお願いしても、そのスープを受け止める具がないという所がネックになるようだ。

 今回の「輝道家」は、「武道家」を立ち上げて人気店にした菊地輝氏の独立店。店炊き家系ラーメン店として人気店になっているが、菊地店主は常に味をブラッシュアップしている。そんな中、輝道家らしく、そして家系ラーメンらしさを表現したかけラーメンを考案してくれた。

 今回のNAKEDは、通常の豚骨スープに醤油ダレをたっぷり使い、仕上げにかける鶏油を減らした一杯。濃厚なスープは、更に濃い醤油ダレで固めの麺で受け止めるスタイルで、家系の注文方法に倣えば「麺超固め、味超濃いめ、油少なめ」とでもいえるスタイル。具がなくても一気に食べられるスタイルで、醤油ダレが思いっきり多いので、菊地店主が好きな「元祖一条流がんこ」の「悪魔」にも通じるスタイルになっている。つまり、実は白飯がすごくマッチする。

 しょっぱさで攻める、NAKEDでは珍しい形。次いつ食べられるか分からないので、是非食べてみてほしい。


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【NAKED #073】
 輝道家(東京都中野区野方5-24-6/西武新宿線「野方」駅より徒歩2分)

 「超醤油」700円
  販売期間:2月1日(土)〜2月29日(土)

   ※原則として限定杯数は設定してありませんが、売り切れの場合はご容赦下さい。
   ※味、油、麺の固さなどの好みは指定出来ません。
   ※ラーマガ有料会員ではなくても注文が可能です。