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【コンピテンス】competence
2014-03-03 18:58臨床心理士指定大学院合格のための、心理用語解説です。
▼発達心理学 領域の重要概念▼
★【コンピテンス】competence
有能感とも訳される。コンピテンスとは環境に対する適応能力をさす概念。
個人が、経験・学習を通して獲得した能力であり、ある状況下で有効に作用
すると考えられる潜在能力の側面と、その環境条件においてその潜在能力を
有効に活用し自分の有能さを発揮しようとする動機付けの側面、という2つ
の側面を統合した概念である。
環境に対して自分の持っている能力がその環境条件で効果的に問題を解決す
るだろうというように、自己能力の効果を予期する側面を持っているため、
R.W.ホワイトによれば、コンピテンスは、自己効力感の側面を含みこむもの
であるとされている。
自己効力感とは、自分が行動およびその結果を自分の力でコントロールでき
るであろうという予期=効力予期の程度を示す概念で、バンデュ -
【フラッシュバルブ記憶】flashbulb memory
2014-03-02 11:22臨床心理士指定大学院合格のための、心理用語解説です。
▼感情・記憶・思考 領域の重要概念▼
【フラッシュバルブ記憶】flashbulb memory
フラッシュバルブ記憶とは、非常に劇的で感情を強く動かされるような
出来事を目撃したり初めて聞いたりしたときに、その出来事とは直接関
係のない、自分がそのときどこにいて何をしていたのかというような、
その出来事を目撃したり聞いたりしたときのその場の状況について詳細
かつ鮮明に覚えており、想起することが出来る現象のこと。
他の記憶と比べても特異なほど鮮明で詳細で豊かな記憶であり、非常に
長期にわたって保持される。有名な例としては、アメリカ合衆国で1963
年にケネディ大統領が暗殺されたというニュースを聞いた当時成人だっ
た多くの人が、自分がどこにいて何をしていたのかを詳細に説明できる、
というものがあげられる。
しかし、近年の研究により、フラッシ -
【認知的不協和理論】cognitive dissonance theory
2014-02-25 11:38臨床心理士指定大学院合格のための、心理用語解説です。
▼社会心理学領域の重要概念▼
★【認知的不協和理論】cognitive dissonance theory
フェスティンガーによって提唱された認知的斉合性理論の1つ。
複数の対象を認知しているときに、その対象間に矛盾や不一致がある場
合を不協和状態と呼ぶ。不協和状態では人は不快を感じるために、不協
和状態をなくして不快をなくそうという動機づけが働き、矛盾のない一
致した協和状態を作り出すために態度変容(認知変容)が生じる。認知
的不協和理論は、意思決定場面や強制承諾場面を最もよく説明するもの
である。
意思決定場面における不協和は、選択したものの魅力を高めるか、選択
しなかったものの魅力を減少させる、あるいは両者の類似度を高めると
いう方法がとられる。
強制承諾とは、報酬や罰によって無理やり自分の態度や意見に反する行
動をとらされること -
【空巣症候群】empty nest syndrome
2014-02-24 17:42臨床心理士指定大学院合格のための、心理用語解説です。
▼臨床心理学領域の重要概念▼
★【空巣症候群】empty nest syndrome
精神医学者のディキンにより1966年に提唱された概念。子どもが進学・
就職・結婚などで家を出て行くことで取り残された中年夫婦、特に妻に
一時的に生じる心身の症状をさす。
症状としては、空虚感・無力感・不安感などが増大し、神経症やうつ病
を発症することもある。発症の原因としては、親役割の喪失という事態
(対象喪失)への適応の失敗や、中年期の自我同一性の混乱などがあげ
られる。
空巣症候群は、夫婦間の不和や熟年離婚などにつながったり、中年期女
性のアルコール依存などにもつながったりする危険性がある。しかし、
一方では、カルチャーセンターに通ったり、再就職活動をしたりという
中年期の新たな自我同一性の確立や再確立に向けての積極的活動を促す
契機ともなり得るも
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