初めて植物を育てると言うと、たいていはバンブーやサボテン、多肉植物を勧められます。こうした植物は強く、あまり世話をしなくてもいいと言われています。
確かに、植物としては「丈夫」な方ですが、多肉植物はどんな扱いをしても死なないという考えているとしたら、残念ながら間違いです。
植物栽培サイトAltman Plantsでは、この多様な植物にまつわるいくつかの神話を暴いています。たしかに多肉植物は砂地に植える必要はありません。直射日光も必要ありません。多肉植物は丈夫な植物です。
しかし、一般に考えられているよりは育てるのに注意が必要です。
多肉植物は初心者向けの植物ではありますが、「植えたら終わり」ではありません。今回は、そんな「初心者向け」の植物を枯らさずに育てる方法を紹介します。
成長するスペースを与える(ただし与えすぎない)
多肉植物を買うとき、小さなプランターに入っていることが多いと思います。小さな多肉植物には小さなプランターが似合って見えます。しかし、見た目に騙されてはいけません。
Succulents and Sunshineによると、多肉植物は、成長のためのスペースが与えられて初めて大きくなります。寄せ植えをするときは、離して植えるようにすると、より早くより大きく成長します。
しかし、スペースを与えすぎると、根ばかりが成長して、新しい葉が生えなくなります(氷山をイメージしてください)。
Succulents and Sunshineは、「多肉植物を植えるときは、1/2インチから1インチ(約2.5cm)程度の間隔を空けるが適切」だと言っています。
鉢植えで育てる場合は、最適な成長を促すために、端から1/2インチの位置に植えることが推奨されています。
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日差しと日陰のバランスが大切
多肉植物はサボテンと一緒に語られることが多いので、太陽と砂がたくさんある砂漠のような環境でよく育つと考えがちです。しかし実際は、多肉植物には日陰も必要です。
特に、色の薄い小さめの多肉植物は、直射日光を長時間浴びると日焼けしてしまいます。
多肉植物は、平均して1日6時間以上の日光浴が必要です。日当たりの良い窓辺に置くか、屋外であれば、日差しと日陰が適度に混ざった場所に置くと良いでしょう。
Josh’s Frogsは、日光不足の兆候に気をつけるようにと言っています。
必要な光を浴びていないと、葉が平らになり、茎が伸びすぎて、まばらな見た目になります。
このような兆候が現れたら、多肉植物を日当たりの良い場所に移動させましょう。
水やりと水はけ
水やりは、多肉植物を育てるうえで最もデリケートな部分です。多肉植物は頻繁に水をやる必要はありません。初めて植物を育てる人の多くが多肉植物を勧められるのは、ときどき水やりを忘れても大丈夫だからです。
しかし、毎日水をやる必要がないからといって、水がなくても生きていけるわけではありません。多肉植物といえども、土が完全に乾いていたら水やりが必要です。
HGTVに寄稿するリアン・ポッツさんは、「多肉植物を育てている栽培容器の土が完全に乾くまで水やりをしないでください。もう一度言います。土が完全に乾くまで水やりは待ちましょう」とアドバイスしています。
土が湿りすぎていると、根腐れの原因となり、枯れてしまうおそれがあります。
水はけも重要です。ただ、土に石を混ぜるだけでいいというわけではありません。サボテンや多肉植物専用の水はけのよい土を使ってください。
鉢の底に5円玉程度の小石を敷き詰め、土の中にも小石をいくつか混ぜてください。
また、排水孔がある鉢を使ってください。そうすることで、水が土の中を通って鉢の外へ逃げることができ、根腐れを起こさずに根に水分を与えることができます。
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Image: Getty Images, shutterstock
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