Photographed by Xtrayz、山科拓郎
朝の爽やかな空気の中、自然を五感で感じる。そんなキャンプの場面では、香り高く淹れたコーヒーがあると嬉しいですよね。
しかし、その至福の一杯を手にするまでの準備は、意外と手間…。特に、湯を沸かす作業は時間もかかるし、燃料の用意も必要です。
しかし、そんな待ち時間を短縮できるアイテムが、machi-yaに登場しました。その名も「サモワール ケトル」です。こちらは、チェコ生まれの理想的キャンプギア。実際に使用した感想、お届けします!
一見普通のケトル。でも構造には大きなヒミツが
今回試したのは、0.5L/1.2Lのサイズ展開のうち後者です。
一見、ごく普通のケトルと思うかもしれませんが、「サモワール ケトル」は非常にユニークな構造を備えています。
底が存在せず、内部が筒状の空洞になっている点が大きな特長と言えるでしょう。
「水はどこに入れるの?」という疑問が頭に浮かびそうですが、その答えはなんと“内壁と外壁の間”なんです。う〜ん、見た目では想像できない変化球な仕様です。
大きな加熱面積で効率よく湯沸かし可能に
注ぎ口から水を注ぐと、この間が水で満たされる仕組み。その空洞部分で火を起こすことで、効率よくお湯を沸かせる…というワケです。
一般的なケトルの場合、加熱は底面のみですが、「サモワール」は、そのユニークな構造により大きな加熱面積を持つため、熱効率が格段にアップします。本体が熱伝導率が高いアルミニウム製なのもいいですよね〜。
結果として、屋外に落ちている小枝や松ぼっくりなど、少ない燃料でもより早くお湯を沸かせます。
ファイヤーベースには空気穴が設けられていて、炎が消えにくい設計なのも魅力的。
キャンプに限らず、被災時など燃料や熱源が限られる状況でも、非常に役立ちそうです。
五徳や笛付きのフタが付属しているところも便利
今回は、煙が少ない炭を使って水の加熱を試みてみました。空洞部から立ちのぼる熱気で、内部から温めていることが感覚的にも伝わります。
付属の五徳をセットした状態では、スキレットなどを置いて調理と湯沸かしを同時に行うことも可能です。これは時短で便利!
沸騰を教えてくれる笛付きのフタがセットになっているので、沸騰のタイミングもすぐにわかります。
ハンドルはゴムで覆われていて火傷しにくくなっていますが、沸騰時は念のため手袋をしておくとより安心でしょう。
なお、沸騰までの時間は、10分足らずといったところでした。今回は炭の火力が少し弱かったので、燃料を工夫すればより早くお湯を沸かせそう。松ぼっくりや小枝も試してみたくなりますね。
気分だけでも…と思い、シェラカップでインスタントコーヒーを飲んでみましたが、炭火で沸かしたお湯で淹れると、不思議と普段よりおいしく感じられます(笑)。キャンプ場で使えば、もっと開放感を味わえるはず…!
専用バッグが付属していて、キャンプ場への持ち運びもスムーズな「サモワール ケトル」。
お届け予定は2024年3月中とのことで、少し肌寒い春キャンプから活躍させられそうです。詳細は、下記リンク先ページを要チェックです。
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