「絵が動く」と聞いてアプリのAPARTや星月夜のようなダイナミックな動きを予想したのですが、全然違って、例えば蝋燭のともしびが微かに揺れたり、影が伸びたり、日が登ったり、人が歩いたり、煙が立ち昇ったり、波が揺れたり。
絵がもつ本来の世界を崩さない範囲で、そうっと、ひそやかな動きを加えています。音楽もそうっと。
なんというかこう、化けの皮を剥がすというんじゃなく、絵に引き込まれるような、ちょっと怖い感覚。あまりにも原作のまんまで居心地の悪さすら感じます。こういう絵の世界がどこかにあってそこに閉じ込められたら、どうする?
デジタルのエフェクトとテクスチャを加えたのはイタリア人アーティスト、ルカ・アニャーニ(Luca Agnani)さんです。
[登場作品13点]
1. Fishing Boats on the Beach at Saintes-Maries/サント-マリー海岸の漁船
2. The Langlois Bridge at Arles/アルルの跳ね橋
3. Farmhouse in Provence/プロヴァンスの農家
4. The White House at Night/夜の白い家
5. Still Life with a Plate of Onions/タマネギの皿のある静物
6. Evening The Watch (after Millet)/夜:ウォッチ、ミレーに拠る
7. View of Saintes-Maries/サンマリの風景
8. Bedroom/アルルのゴッホの寝室
9. Factories at Asnieres Seen/アニエールの工場
10. The White House at Night/夜の白い家
11. Restaurant/レストラン
12. First Steps (after Millet)/歩きはじめ、ミレーに拠る
13. Self-Portrait/自画像
/satomi[GIZMODO JAPAN]