閉じる
閉じる
×
◆今回の概要
『幻影ヲ駆ケル太陽』は面白いので、みんな、チェックした方がいいと思います!
◆今週のあいさつ
有料メルマガ評論家の渡辺文重です。そろそろ、2013年夏アニメのBD/DVDの第1巻が発売される時期となりますが、1ファンである私も、その売り上げは非常に気になります。理由は、ある程度売れれば、続編などの展開が期待できますが、逆に、売り上げが低ければ、「それまで」となってしまうからです。過去、面白いと思った作品の続編が作られず、何度、悔しい思いをしたことでしょうか・・・。
さて、私が面白いと思っている作品に『幻影ヲ駆ケル太陽』というタイトルがあるのですが、どうも、苦戦しているようです。某アニメ雑誌編集者の話によると「無風」(全く話題になっていない)とのこと。また、2013年11月17日に開催されるライブイベント「幻影ヲ駆ケル太陽~il sole carnevale~」の会場が、舞浜アンフィシアター(2170席)から原宿クエストホール(最大400名)に変更されるなど、不安になる話が耳に入ってきます。
しかし、『幻影ヲ駆ケル太陽』は、「世界観に比して、ラスボスが小者かもしれない」という不安こそありますが、非常に面白い作品ですので、ここで紹介したいと思います。
まず、簡単なあらすじを説明しますと、第二次性徴期の少女たちが、魔法のような能力を使って「ダエモニア」という怪物と戦う、となります。ぶっちゃけ『魔法少女まどか☆マギカ』風です。ただ、設定などは『魔法少女まどか☆マギカ』に比べて分かりやすいので、敵の正体や目的が何なのかという「謎解き」よりも、戦いを通じた「葛藤」に主眼が置かれています。つまり、ヒロインの太陽あかり(声優:門脇舞以)と、その仲間たちの心理描写が物語の軸となっているのです。
「葛藤」がテーマのため、ヒロインやその仲間たちは、とにかく苦しそうなのですが、そうした中、ヒロインの仲間である白金ぎんか(声優:巽悠衣子)が、物語を和ませます。「お金にうるさい関西人」という設定の彼女は、「重い宿命」とは無縁の存在で、仲間の潤滑油として、コミカルな役回りを演じるのです。しかし、そんな彼女にも「天敵」が現れます。表面上はいつもと変わらない様子なのですが、その内面では強い決意を固めていく過程が見事に描かれています。(ここまで8話)
今後、クライマックスに向けて、どのような展開があるのか。非常に楽しみであるとともに、次への展開が期待できる程度にはBD/DVDが売れてほしいと思っている次第です。
この記事は有料です。記事を購読すると、続きをお読みいただけます。
入会して購読
この記事は過去記事の為、今入会しても読めません。ニコニコポイントでご購入下さい。