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■謎まとめ/7月24日/クロスワード
コメ5 3D小説「bell」本編 125ヶ月前
※ここには読者が解き明かした謎の内容が記されています。自らの手で謎を解き明かしたいという方は、この記事を読み飛ばして次ヘ進んでください。《読み飛ばす》達句英知 @tac9999ちょっとクロスワード解いてきます。茜崎 蓮@強くてニューゲーム? @akanezakirenクロスワードって最後に言葉になるように指定されるマスが...
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■久瀬太一/7月24日/25時15分
コメ1 3D小説「bell」本編 125ヶ月前
カーラジオから、ニュース番組が流れていた。 大手企業のメール文が流出。ある電子機器に発火の恐れ。――間違いなくニュースなのだろうが、どれも、これまでにも何度も聞いたような話ばかりだ。 次のニュースです、とカーラジオが言った。 本日の25時10分ごろ、フクダ電子アリーナ前の交差点で大型トラックが電柱に...
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■久瀬太一/7月24日/25時05分
コメ0 3D小説「bell」本編 125ヶ月前
いつの間にかオレは、ソルを頼りにしていた。 宮野さんに適当な道を指示しながら、じっとりと滲んだ手でスマートフォンを握りしめていた。 そのスマートフォンが、震える。 ソルからだ。――ソルが鳴らすベル。 オレはメールを開く。 ※ カーナビがいじれるようならGLOBOという施設を避けてください ...
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■謎まとめ/7月24日/事故の場所特定
コメ0 3D小説「bell」本編 125ヶ月前
※ここには読者が解き明かした謎の内容が記されています。自らの手で謎を解き明かしたいという方は、この記事を読み飛ばして次ヘ進んでください。《読み飛ばす》KURAMOTO Itaru @a33_amimi音叉3本ってのはYAMAHAのロゴね えのき @enoki82まず窓の外にみえたのは、大型の電器店続いて、奇妙な丸い物体がみえた。更にその...
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■久瀬太一/7月24日/24時55分
コメ0 3D小説「bell」本編 125ヶ月前
当然だが、スマートフォンのアラームは鳴らなかった。 宮野さんが眠っているあいだにまた、ソルからのメールがあった。 ※ カーナビをいじって、ルート変更できないかやってみてください ※ 残念だが、この車にカーナビはついていない。 とはいえ、ルートを変える、というのは正しい方法...
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■久瀬太一/7月24日/24時35分
コメ1 3D小説「bell」本編 125ヶ月前
タイマーをいじって寝かせたままにすることはできませんか? ※ そう、メールが入っていた。やはりソルからだ。 確かに上手くやれれば、効率的なやり方かもしれない。 オレは買ったプリンをひっさげて、軽まで走った。 宮野さんはまだ運転席で眠っているようだった。眉間に皴を寄せて、不機嫌そうな表...
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■久瀬太一/7月24日/24時20分
コメ1 3D小説「bell」本編 125ヶ月前
最寄りのコンビニに向かって歩きながら、オレは考える。 ――くそっ。事故が起こった場所はどこだ? バスの窓からみえた景色。考えるが思い当らない。あの、謎の球体。特徴的だが、見覚えはなかった。 ――本当に事故は起こるのか? それを避ける方法はあるのか? たとえば、オレがこのまま車に戻らなかったならどう...
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■久瀬太一/7月24日/24時05分
コメ0 3D小説「bell」本編 125ヶ月前
まぶたを持ち上げる。 目の前に、宮野さんがいた。「なに寝てんのよ」 彼女は不機嫌そうだ。 辺りを見渡す。あの停留所だ。戻ってきた? ――いや、全部、夢か。 そりゃそうか。謎のバスが現れたり、その窓の外に未来が見えたりなんてこと、あるはずがない。「バスは?」 と宮野さんが言った。「……いや」「ま、く...
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■久瀬太一/7月24日/24時
コメ31 3D小説「bell」本編 125ヶ月前
発車のベルが聞こえた。その音はずいぶん遠くから聞こえたような気がした。 低いエンジン音と共に、バスが走り出す。「水曜日の噂は、クリスマスの謎に繋がっている」 ときぐるみは言った。「クリスマス?」 今はまた7月だ。「そう。クリスマス。水曜日のクリスマスだ」 彼はその不気味な顔で、じっとこちらをみ...
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■久瀬太一/7月24日/23時50分
コメ1 3D小説「bell」本編 125ヶ月前
今ごろになって、睡魔がやってきたようだった。 まぶたが重い。何度か重力に負けて、首が傾いた。ここの時間は停滞している。静かで、まどろんでいる。 この2時間ほどで起こったのは、犬の散歩をする女性と、ランニング中の初老の男が目の前を通過していったことくらいだ。 彼らは何度も、ちらちらとこちらをみて...
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■久瀬太一/7月24日/21時45分
コメ1 3D小説「bell」本編 125ヶ月前
4つ目の噂は、「水曜日のバスは終点に辿り着かない」だ。 宮野さんによると、水曜の深夜、時刻表に載っていないバスがやってくる停留所があるという。そのバスは決して終着駅に辿り着かず、もし乗ってしまうと二度と降りることができない。「そのバス停が、ここよ」 と宮野さんが自信ありげに、目の前の停留所を指...
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■久瀬太一/7月24日/21時
コメ3 3D小説「bell」本編 125ヶ月前
だが、結局アタッシェケースは開かなかった。 暗証番号式のロックが掛かっていたのだ。「もう店に返しましょうよ」「嫌。たった3桁の暗証番号よ? 総当たりでなんとかなるわ」「犯罪です」「いいえ善行よ。もし持ち主のことがわかったら、ちゃんと届けるもの」 宮野さんはアタッシェケースを、自動車の後部座席に...
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■久瀬太一/7月24日/20時20分
コメ2 3D小説「bell」本編 125ヶ月前
夕食は意外にも真っ当だった。本格的なイタリアンが食べられるカフェだ。コースで頼んだ料理は前菜の一口めから美味いし、店内の雰囲気も良い。「なにむくれてんのよ。ちゃんとお金は経費で落とすわよ?」 向かいの宮野さんはフォークで大量のパスタを絡めとり、ずるずるとすする。何をするにしても騒々しい人だ。 ...
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■久瀬太一/7月24日/15時15分
コメ0 3D小説「bell」本編 125ヶ月前
「キミが久瀬くんね?」 と声が聞こえた。大きな声だ。 見ると深緑色の軽自動車から、眼鏡をかけたショートカットの女性が首を突き出している。二〇歳ほどだろうか。だいたい、オレとそうかわらない歳にみえた。夏だというのに黒い長そでのシャツを着ている。 彼女はオレから10メートルほど離れた位置にいる、ひょろ...
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■久瀬太一/7月24日/15時
コメ1 3D小説「bell」本編 125ヶ月前
昼食はチェーンの牛丼屋で済ませた。 店を出て、自動販売機で微糖の缶コーヒーを買い、公園のベンチに座る。プルタブを引き開けてからあのビラの番号に電話をかけてみた。 コール5回で、若い女性が出た。「はい、ベートーヴェン編集部です」 ずいぶん早口だ。それに声が大きい。「アルバイト募集のビラを貰ったん...
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■久瀬太一/7月24日/14時
コメ5 3D小説「bell」本編 125ヶ月前
駅前を歩いていたら、続けて3人に声をかけられた。 ひとり目は少年だった。 小学校の低学年くらいの、野球帽をかぶった少年だ。「どこにいくの?」 と少年は言った。きっと初対面だと思う。 その子は子犬がなにかみたいな、くりんとした大きな瞳で、じっとオレをみつめていた。オレはつい周囲を見渡して、誰か――...