昨年4月から足掛け丸1年かけて開催された
「スプラトゥーン甲子園2023」
の決勝大会が先週末に行われた。
優勝チーム【心の怪盗】の優勝までの道のりは
まるで事前に脚本が用意されていたのではないかと思うほどにドラマティックで、
私もすっかり彼らに心を盗まれてしまった人間の1人だ。
ほぼ1年前に行われた関東地区大会。
険しい道のりのトーナメントを勝ち抜き、決勝戦ではわずか0.1%差で勝利。
全出場チームの中でもっとも早く出場権を得たチームとなった。
そこから1年間、新ブキ追加やゲームバランス調整などが多数あり、
1年間チームとしての結束を保ちながら
ゲーム内容の変更に都度適応していくのも難題であるはず。
そして決勝大会。
1日目のリーグ戦では4戦終了(残り1戦)の時点で
6チームの中で唯一1勝しかあげておらず最下位で、
自力通過はもうないという状況から
2勝目をあげて塗り%判定に持ち込んで滑り込み4位で2日目に進出。
2日目のトーナメント戦では
優勝候補に推す声がおそらく1番目と2番目に多いチームを順次撃破し、
決勝では1日目のリーグ戦で負けたチームに3-0のストレート勝ちを収めての優勝。
こんな漫画の主人公のようなドラマがあるだろうか?
いや、私がその漫画の編集長なら話が出来すぎだと言って却下するかもしれない。
「事実は小説よりも奇なり」とは言うが
これほどまでに奇な事実というのもなかなかないものだ。
そして【心の怪盗】の素晴らしいポイントはその実力はもちろんのこと、
インタビューの言葉と、チームの雰囲気である。
ペルソナ5をモデルにしていると思われる口上
「見ている皆さんの心と、優勝トロフィーを頂戴する」
というセリフはインターネットのチーム紹介にも書かれており、
大会当日のステージインタビューでも一度ならず聞くことができた。
戦いの直前の作戦・調整タイムでも
リーダーのつくよみさんが立ち上がってメンバーを鼓舞して
平常心で100%の力を出せるようにとても良い雰囲気を作っていた。
それを見て、こういうチームが優勝したら本当に嬉しいなと
2日目のトーナメント戦が始まった頃から自然と【心の怪盗】を応援している自分がいた。
最後の決勝戦で3勝ストレート勝ちを決めた瞬間は、私も立ち上がってガッツポーズしていた。
彼らのインタビューの言葉の節々から感じられたが、
たぶん全国大会出場が決まってからこの1年間本当に大変だったのだと思う。
このチームを全国大会まで万全の状態で保ち続けられるのか?
12月大会が延期になってしまったけれど、いつ開催されるのか? 本当に開催されるのか?
言い知れぬ不安との戦いだったことだろう。
特にリーダーのつくよみさんの気苦労は計り知れないものがある。
にもかかわらず本番のステージではチームメンバーも驚くほどに強い姿を見せていて、
マイクパフォーマンスでも視聴者を盛り上げ、気心の知れた対戦相手を存分に煽り、
チームメンバーを鼓舞して雰囲気に飲まれないように十分にケアしていた。
本当にものすごい人が出てきたものだ。
つくよみさんの忘れられない一言がある。
「試合残り数秒で敵陣に抜けて塗るムーブ。
この1年で相手に対策されてやらなくなっていたけれど、
最近は警戒がちょっと薄れてきていたようにも感じていて
今日の最後、1年前にさんざんやっていた動きが自然と出た。
それが上手くいって優勝できた。」
1年間のストーリーの最終章をこれ以上ない美しい言葉で締めくくっておられた。
こんなに素敵な人間ドラマを、生きているうちにあと何回見ることができるだろうか。
そんなふうに思わせてくれるドラマが、毎回のように展開されるスプラトゥーン甲子園。
そんなスプラトゥーン甲子園が10年近く続いていることを、
かつてスプラトゥーン甲子園のMCマイクを持っていた者として、とても誇りに思う。
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