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日本精神神経学会は5月28日記者会見し、アメリカの精神医学会の「精神疾患の診断と統計のためのマニュアル」(DSM)の第5版、DSMー5の「病名・用語翻訳ガイドライン」を公表しました。同学会内が設置した「精神科病名検討委員会」が、関連15学会、委員会の代表者と「日本精神神経学会精神科病名検討連絡会」を組織し、検討を重ねてきました。これにより、「パニック障害」が「パニック症」になるなど、「disorder」が「障害」ではなく、「症」をあてることが多くなる。しかし、過剰診断につながるとの意見もあり、すべてを「症」にすることは見送られました。
「連絡会」は、日本精神神経学会精神科用語検討委員会のほか、日本トラウマティック・ストレス学会、日本睡眠学会、日本うつ病学会、日本精神科診断学会、日本心身医学会、日本児童青年精神医学会、日本不安障害学会、日本老年精神医学会、日本精神神経学会性同一性障害に関する委員会、日本精神神経学会ICD-11委員会、日本アルコール・薬物医学会、日本依存神経精神科学会、日本統合失調症学会、日本摂食障害学会の15団体・委員会で構成されている。
ガイドライン作成に関して考慮したのは、1)患者中心の医療が行なわれる中で、病名・用語はよりわかりやすいもの、患者の理解と納得が得られやすいものであること、2)差別意識や不安感を生まない名称であること、3)国民の病気への認知度を高めやすいものであること、4)直訳がふさわしくない場合には意訳を考え、アルファベット略語はなるべく使わないこと、の4点。
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