名門ハーヴァード大学の学長はクローディン・ゲイ教授(53歳)。2023年7月に就任したばかりのハーヴァードの長い歴史上初の黒人女性の学長だ。エリートばかりのハーヴァードでは珍しく、貧しいハイチ移民の娘。
 そのゲイ学長が集中砲火を浴びている。
 きっかけは、10月7日のイスラエルに対するハマスの攻撃だ。報復としてイスラエルはパレスチナ自治区を空爆し続け、今までに1万8000人が亡くなり、毎日のように爆撃で死んだ幼い子どもの姿が報道され、アメリカ各地の大学では学生たちがパレスチナを支援し、イスラエルを批判するデモが続いている。
 ハーヴァード大学では学生たちが「今回の戦争の責任はパレスチナを占拠してきたイスラエルにある」とする書簡をインスタグラムで発表した。 
週刊文春デジタル