自民党の仕事始めとなった一月五日の役員会。岸田文雄首相は昨年末から揺れる政治資金問題に触れて「国民の疑念の目が注がれている」と語ったが、出席者が異変を感じたのが渡海紀三朗政調会長(75)の“沈黙”だった。
 茂木敏充幹事長によれば、渡海氏は能登半島地震や羽田空港の事故に触れただけだという。
「裏金事件で辞職した萩生田光一氏の後任で先月二十二日に就任した直後には、政治改革への意欲を熱心に語っていた。果たして何があったのか」(政治部記者) 
週刊文春デジタル