三月十六日、球団初のOB戦が開催された西武。本拠地のベルーナドームは満員の観客で埋まった。
「現在の西武は一九七〇年代に三度の“身売り”によって誕生した球団。こうした歴史から前身球団とは一線を画しており、OB会組織がありません。そのため今回のOB戦はファン垂涎のイベントでした」(スポーツ紙記者)
両軍監督には西武初期を支えた東尾修と田淵幸一。出場者には郭泰源や工藤公康、伊東勤、オレステス・デストラーデ、秋山幸二など、黄金時代のレジェンドたちが揃った。そのため、
「昨年十一月に売り出されたチケットは早々に完売しました」(同前)
八〇年代後半から九〇年代前半にかけて六回の日本一を果たし、「常勝レオ軍団」の異名をとったこともある西武。往年のレジェンドたちの変わらぬ人気を尻目に、球団は現役の選手たちをめぐって頭を悩ませている。