半年間、連載してきた「最後のテレビ論」ですが、今月31日で僕が放送作家を辞めるため、今回が最終回となります。
 始めるときから、今まで数々の人が書かれているテレビのエッセイとは違う物にしようと、かなり意識して書いてきました。
 なるべく自分の目で見てきたことと、そしてそこに関わる人を「実名」で伝えることにこだわりました。さすがに「週刊文春」に自分の名前が出るとざわつくようで、業界の方からよく連絡をもらいました。最後の最後に自分にしか書けないテレビエッセイが書けたかなと思っています。
 これまでここで連載した23本と、新たに書き下ろした12本を加えて、『最後のテレビ論』という一冊の本として刊行します。 
週刊文春デジタル