週刊文春デジタル
おしゃれな部屋、生活感のないリビング、足の踏み場、というものについてはもうあまり考えないようにしている。思春期からずっと一緒にいる本たちに加え、まだ手も付けてない積読の山。服を掛けるラックはその重量に一度ぶっ壊れてしまったものだから、業務用のどでかいものに買い替えた。映えもへったくれもない。お菓子の空き缶は捨てずにとっておく癖があるし、ブランドの紙袋はいつか何かで使うに違いないとせっせと保管という名の貯蔵をしている。保管したことを忘れるのでほぼリス。しかし紙袋は芽吹かないのでエコでもない。このようにしっかり溜め込み魔な自覚のある私は、『無田のある生活』を読んでいると、なんかもう責められているようで……すみません捨てます!!!