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宇垣総裁のマンガ党宣言! 宇垣美里 第136回「必要なのは覚悟! 小説家への獣道」
コメ0 週刊文春デジタル 6日前
「小説は書かないの?」という質問、もう何度聞かれたか分からないくらいだ。忙しさや締め切りの多さなどを言い訳にへらへら「いつかは書きたいですけどね~」なんて笑っていなしてきた。その言葉に嘘偽りはない。どれほど本を読んできたと思っているんだ。書きたい。どれほど文章を書いてきたと思っているんだ。書ける...
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宇垣総裁のマンガ党宣言! 宇垣美里 第135回「溢れるラジオ愛で繰り返すタイムリープ」
コメ0 週刊文春デジタル 3週間前
気づけばラジオの仕事を続けて十年が経った。仕事から入ったそれはいつしか習慣となり、移動中や家事の合間には常にお気に入りのラジオ番組を流し、もはやなくてはならない生命線。リスナーであることがアイデンティティのひとつだからこそ、『オールドヨコハマラジオアワー』に通底する狂おしいほどのラジオ愛はよく...
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宇垣総裁のマンガ党宣言! 宇垣美里 第134回「止まらないシルバニア愛が尊い!」
コメ0 週刊文春デジタル 1ヶ月前
私の家の一角には、シルバニアファミリーのお人形たちが所狭しと並べられている専用コーナーが設けられている。きっかけはなんと、コンビニ。ウサギやネコなど8種類のシルバニアファミリーのあかちゃんの内のひとつが入っているパックが置いてあるのを発見し、「そういえば子どものころ好きだったなあ~」とまるでレジ...
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宇垣総裁のマンガ党宣言! 宇垣美里 第133回「旅の記録の、かつてない臨場感!」
コメ0 週刊文春デジタル 1ヶ月前
最後に異国の地を踏んだのは、もう半年前のこと。そろそろここではないどこかへと飛び立たなければと心がそわそわしているのを感じている。『女ひとり、インドのヒマラヤでバイクに乗る。』を読んだら少しは落ち着くかと思ったのに、かえって旅情をかきたてられてたまらない。とんだ計算違い。ああ、どこかへ旅したい...
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宇垣総裁のマンガ党宣言! 宇垣美里 第132回「喪失を抱えたフランス人が見た京都」
コメ0 週刊文春デジタル 2ヶ月前
京都というのは本当に不思議な土地だなあと訪れる度に思う。歴史ある神社仏閣が徒歩圏内にごろごろと鎮座し、御所の石を踏めばその音は千年前から変わらぬよう。その一方で、河原町の商店街はあっという間に店並びが変わり、学生たちは後ろ髪を引かれながら順番に旅立っていく。変わらないようでどんどん変わりゆくそ...
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宇垣総裁のマンガ党宣言! 宇垣美里 第131回「幻のバッグを求めて。物欲は生きる力!」
コメ0 週刊文春デジタル 2ヶ月前
期間限定のものって全部なんだか魅力的。ラスト一点って言われると思わず手が伸びてしまう。滅多にお目にかかれないんですよ~なんて言われたらもう輝いて見える。需要と供給とはよく言ったものだ。供給が制限されると途端に欲望がふつふつと湧いてくる。ねえ、これって私だけ? いや、『ブラパト! ブランドパトロー...
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宇垣総裁のマンガ党宣言! 宇垣美里 第130回「血塗られた王室、王妃たちの生き様」
コメ0 週刊文春デジタル 3ヶ月前
常々、世界はよくなり続けていると感じている。人類は学び続け、価値観はより多様に、倫理観はより高まり、私たちは昨日よりも美しい世界を生きていると。「昔はよかった」なんてのたまう愚か者は歴史の教科書を、いやそれが難しいなら『セシルの女王』を読むべきだ。今よりずっとずっと過酷な環境の中、それでも己の...
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宇垣総裁のマンガ党宣言! 宇垣美里 第129回「“らしさ”が受け入れられる優しい世界」
コメ0 週刊文春デジタル 3ヶ月前
それなりに努力して入った高校は進学校で、変人ばかりという噂があった。なるほど私服OKなその校内は思い思いの恰好や髪色に溢れていて、女友達がトイレに行こうと別についていく必要はなく、成績がいい人や部活動で活躍している人は素直に尊敬され、休み時間に本を読んでいても皆そっとしておいてくれた。変人ばっか...
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宇垣総裁のマンガ党宣言! 宇垣美里 第128回「さよならの予感が漂う静謐な夜の旅」
コメ0 週刊文春デジタル 3ヶ月前
眠れない夜は寝室の電気を消して、代わりに小さなプラネタリウムをセットする。カーテンもリネンも濃紺に揃えた部屋の天井を覆う朧げな光。壁にぴったりお尻をつけて足を垂直に上げると、天地があやふやになってなんだか海の底にいるみたい。『星旅少年-Planetarium ghost travel-』の読後感はその時の浮遊感ととても...
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宇垣総裁のマンガ党宣言! 宇垣美里 第127回「ダサさも含めて愛しい等身大のバンド漫画」
コメ0 週刊文春デジタル 3ヶ月前
学生時代、私のiPodはロック一色だった。キラキラした運動部の女の子たちの好む恋愛についての曲はどうにもしゃらくさく、根明(ねあか)そうな人の歌には意味もなく反感を覚え、「うるせえ私はロックなんだよ」と、理解などを拒み剥き出しの激情をぶつけるような歌声にこそ心酔していた。今思うと王道ではないニッチ...
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宇垣総裁のマンガ党宣言! 宇垣美里 第126回 「青春をこじらせた学歴厨ラブコメ!」
コメ0 週刊文春デジタル 3ヶ月前
放課後に寄るファミレスを「アオハル阿片窟」、道行く共学カップルのいちゃいちゃは「青春陳列罪」、公立校は「内申点という邪教を拝する異教徒」! その言葉選びのセンス、語彙力の豊富さ、語感の巧みさと言ったら。なんという切れ味だろうか。『かしこい男は恋しかしない』を読むたびに、もはやセリフのひとつひと...
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宇垣総裁のマンガ党宣言! 宇垣美里 第125回「捨てられない女VS捨てたい男の攻防戦!」
コメ0 週刊文春デジタル 3ヶ月前
おしゃれな部屋、生活感のないリビング、足の踏み場、というものについてはもうあまり考えないようにしている。思春期からずっと一緒にいる本たちに加え、まだ手も付けてない積読の山。服を掛けるラックはその重量に一度ぶっ壊れてしまったものだから、業務用のどでかいものに買い替えた。映えもへったくれもない。お...
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宇垣総裁のマンガ党宣言! 宇垣美里 第124回 「たとえ偽物でも、そばにいて欲しい」
コメ0 週刊文春デジタル 3ヶ月前
クローン技術で死んだペットを蘇らせる、というビジネスの記事を読んだことがある。あるいは、写真を元に作られた死んだペットそっくりのぬいぐるみが届いて涙を流す飼い主の動画を。最初は隠しようもない嫌悪感を覚えた。根本的にはまるで違うそれらに大好きだった存在を重ね、あの子が帰ってきたと言わんばかりに抱...
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宇垣総裁のマンガ党宣言! 宇垣美里 第123回「宇宙人だらけの日常で他者と触れ合う」
コメ0 週刊文春デジタル 6ヶ月前
円安由来のインバウンドで、最近はどこに行っても外国人観光客でいっぱいだ。先日訪れた京都もあまりの人の多さ、というより耳に入ってくる外国語の豊かさに思わず面食らったと共に、4年間住んでいたはずのその土地がまるで知らない場所のように見えてちょっとドキッとした。たとえ宇宙人が紛れていたとしても、きっと...
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宇垣総裁のマンガ党宣言! 宇垣美里 第122回「キュートな女王が女の問題に向き合う」
コメ0 週刊文春デジタル 6ヶ月前
友達の子どもたちがどんどん大きくなってきた。会う度に次は何をプレゼントしよう、どこに連れて行こうとワクワクしている。そしてそんな大切な私の小さなお姫さまたちがもう少し大きくなったら絶対にプレゼントしようと心に決めているのが『カルバニア物語』だ。性別や容姿、家族への固定観念をぶっ壊し、自分らしく...
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宇垣総裁のマンガ党宣言! 宇垣美里 第121回「応援する側の母親が、サッカー選手に!」
コメ0 週刊文春デジタル 7ヶ月前
3歳からピアノを習い始めた。隣町に引っ越してからも、変わらず母と妹とバスに乗って高校生になるまで通った。剣道、習字、新体操、コーラス、学習塾……そのどれも今はもう続けていない。私は結局ピアニストにも、剣道の達人にも、学者にも歌手にもならなかった。けれど、今でも実家に帰ればピアノを弾くし、酔っぱらえ...
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宇垣総裁のマンガ党宣言! 宇垣美里 第120回「老犬と過ごす幸せに満ちた日々」
コメ0 週刊文春デジタル 8ヶ月前
犬は、犬というやつは。共に暮らし始めて数年たつが、自分の何倍もあるでっかい二足歩行の生き物を信頼し、愛し、共に生きようとしてくれるだなんてまるで奇跡みたいだな、と未だに新鮮に感動する。犬と共に歩く世界はひとりの時よりもずっと鮮やかで、きらきらと輝いて見える。あのつぶらな瞳に映る自分のことだけは...
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宇垣総裁のマンガ党宣言! 宇垣美里 第119回「これぞオタク女子の夢の住まい!」
コメ0 週刊文春デジタル 8ヶ月前
付き合いの長い友人たちと飲むたびに、おばあちゃんになったら絶対に同じマンションに住もうな、という誓いを立てあっている。たとえ結婚していようとしていなかろうと、子どもがいようがいまいが、人生の最後は支え合って面白おかしく生きていこう、と。全員一人の空間が必要なタイプだからシェアハウスじゃなくて、...
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宇垣総裁のマンガ党宣言! 宇垣美里 第118回「最愛の妻が遺したレシピがくれたもの」
コメ0 週刊文春デジタル 9ヶ月前
思い出の味はいつだって、懐かしいあの頃の記憶を連れてきてくれる。祖父の作った甘いすき焼き、先輩の家に行けば必ず出してくれたちゃんぽん麺、友人考案の簡易版ホットチョコレート。たとえもう二度と会うことのできないその人たちの声や顔を思い出すのに、ずいぶん時間がかかるようになったとしても。『米蔵夫婦の...
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宇垣総裁のマンガ党宣言! 宇垣美里 第117回「社会への怒り×SFの衝撃的な展開!」
コメ0 週刊文春デジタル 9ヶ月前
初めて痴漢されたのはたしか小学生。それから電車に乗るときは常に臨戦態勢だ。耳鼻科検診に来た医者の距離感に違和感を抱いていたら保健室の先生が顔を真っ青にして飛んできたことがあった。未だに男性の医者がちょっと怖い。条件の良い物件が一階で諦めたこともあった。でも男友達はその理由が最後までよく分からな...
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宇垣総裁のマンガ党宣言! 宇垣美里 第116回「偶然生まれるアートな瞬間との邂逅」
コメ0 週刊文春デジタル 10ヶ月前
平安時代なら引目、鉤鼻、おちょぼ口。18世紀のヨーロッパでは病的なほどの白肌と過剰な付けボクロ。美人の定義は時代によって変わると言われているけれど、「美しい」と感じるものもまた、知らず知らずのうちに自分の中に蓄積された“美しさ”の定義によって、ジャッジしているように思う。そう考えれば、『偶発的ルネ...
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宇垣総裁のマンガ党宣言! 宇垣美里 第115回「『日本警察の父』を描く幕末コメディ」
コメ0 週刊文春デジタル 10ヶ月前
あなたの幕末はどこから? 私は司馬遼太郎著『新選組血風録』から。時代の転換点、その混沌というべき大きなうねりの中で己が才能を開花させ、国や未来、あるいは自分や仲間のために命を燃やした人々の群れは、その信念に関わらずどうしたって魅力的だ。『だんドーン』はそんな幕末期の日本を舞台に、後に「日本警察...
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宇垣総裁のマンガ党宣言! 宇垣美里 第114回「“飯フレ”という理想的な関係性」
コメ0 週刊文春デジタル 10ヶ月前
社会人になってから友達を作るのってなかなかに難しい。人見知りがゆえに、仕事をきっかけに出会う人とは仲良くなるまでにものすごい時間と労力がかかるタイプ。学生時代の友人たちとは仲が良くとも、生活スタイルや住む場所の違いからふらりと「今日飲み行かない?」と声をかけることはもうできない。会うなら一か月...
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宇垣総裁のマンガ党宣言! 宇垣美里 第113回「絵を売るため、真逆の二人がバディに」
コメ0 週刊文春デジタル 11ヶ月前
絵や美術品は美術館で見るもの。そうずっと思っていたのに、先日友人宅に遊びに行ったら大きな油絵が飾ってあった。「個展で一目惚れして買っちゃったんだあ」と幸せそうに語る友人に、絵って買えるんだ!と当たり前と言えば当たり前のことに気づき、そして湧く疑問。その絵の値段ってどうやってつけるんだ……?『いつ...
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宇垣総裁のマンガ党宣言! 宇垣美里 第112回「情熱溢れるデザイナーの真の顔は……」
コメ0 週刊文春デジタル 12ヶ月前
才能があれば、情熱があれば、売れる。世界がそんな純粋で分かりやすいものならどんなによかったか。どのような世界にだってそれだけではない力学があることを私はもう知ってしまっているけれど、まさかファッション業界もそうだったなんて。『ファッション!!』を読めば、純粋にその華やかさにうっとりしていた頃には...
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『ドランクドラゴン 鈴木拓さんのお宅へ!!』 【Vol.1141】
コメ0 アメブロでは言えない話 ~The Salon of Lady Dewi~ 93ヶ月前
先日、 日本リアライズ プレゼンツTBSラジオ「ドランクドラゴンの鈴木拓宅」にゲスト出演しました!!
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『ドランクドラゴン 鈴木拓さんのお宅へ!!』 【Vol.1141】
コメ0 アメブロでは言えない話 ~The Salon of Lady Dewi~ 93ヶ月前
先日、 日本リアライズ プレゼンツTBSラジオ「ドランクドラゴンの鈴木拓宅」にゲスト出演しました!!