週刊文春デジタル
7月26日に、出資先であるタイミーが上場した。社長の小川嶺氏は、立教大学在学中に起業した27歳の若者だ。時価総額1000億円を超える大型のIPOで、彼は若くして巨額の個人資産を築いた。サイバーエージェントは創業間もない頃に投資していて、日刊ゲンダイに「スキマバイトアプリ『タイミー』上場でサイバーエージェント藤田晋氏は71億円を手に」という見出しの記事を書かれたけど、もちろん私の手に入ったのではなく、会社がとても儲かった。
先日、そのお礼を兼ねて、小川くんとお祝いの食事会を開催した。二人だけの場でゆっくり話すのは初めてだった。まだ27歳で、独身で、金持ちで、経営者の中では割とイケメンで、勢いのあるスタートアップ。彼にこれから待ち受けるであろう、恐ろしい試練は、私には手に取るようにイメージできた。なぜなら、私もまた、26歳で上場し、若くして巨額の個人資産を手にしたからだ。もう24年も前の話だけど。