今日はショックなことがあった。
 毎年十一月になると送られてきた、文藝春秋の「文藝手帖」。これが今年でなくなるそうだ。
「戦前より発行してきた当手帖ですが、誠に勝手ながらこの二〇二五年版をもちまして、発行を終了することとなりました。
 長年にわたり、日々の供としてご愛用くださりまことにありがとうございました」
 そう書かれた紙がはさまっていた。本当に長年愛用してきたのに……。最近はスマホのタイムツリーと併用していたが、あちらは老眼の目につらい。
「やっぱり文藝手帖だわ」 
週刊文春デジタル