今年七月に世界文化遺産に登録された佐渡島の金山。十一月二十四日、新潟県佐渡市で生稲晃子外務政務官らが出席して同金山で働いた労働者の追悼式が開かれた。韓国政府は二十三日に、「意見調整が十分ではなかった」などとして、政府代表らの出席見送りを発表。二十五日に同市で独自の追悼式を開いた。
 韓国側が態度を硬化させたのは、外務省が二十二日に生稲氏の出席を発表してからだ。韓国メディアは、「生稲氏は二〇二二年八月十五日に靖国神社に参拝した」と報道。その後、韓国は日本に「追悼の辞」の修正と、出席者の差し替えを求めたとされる。一方で、日本側は「追悼式と靖国参拝を絡めるべきではない。そもそも、生稲氏は参拝していない」と主張したが、韓国側は聞き入れなかった。 
週刊文春デジタル