知り合いの作家が言った。
「ハヤシさんのエッセイで、文藝手帖が今回限りだということを知った。すごくショック」
やはりあれは、文藝春秋から毎年送られてくるものだと思っていたらしい。
今年すでになくなっていたものがあった。それは新潮社のカレンダーである。余白のある大きなカレンダーをとても重宝していたのであるが、もうそれも廃止することにしたそうである。
「ずうっとあると思い込んでいたものが、突然なくなるって、すごく寂しいよね。それが手帳とかカレンダーだとしても」
その作家も、そうそう、と頷いてくれた。
「ハヤシさん、年賀状今年はどうしますか」