タダツグです。愛用していたメガネが割れてからそろそろ1週間。次のメガネができるまでの間、10年以上前に使っていたメガネを仕方なく着用しているわけですが、当然ながら今となっては度が合っていないため、マジでトホホ状態です。原稿を書こうにも文字がめっちゃ見づらいんだもんなぁ……。

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なーんて個人的な弱音はさておき! 今回のブロマガは、「劇団シシララ」本格発足(!?)の日となった、PS2の名作『しばいみち』をプレイした夜について振り返りたいと思います。

その前に、まずは告知を。

本日金曜日は、いつものあの企画! 『ザ・ワールド・イズ・マインZ』をお届けします。先週はゲームDJ不在のなか、『ダイショーグン』について笹原さんがアツく語ってくれたわけですが、今週はいったい何が起こるのか? ゲストは戦え!!ぴっちょりーなさんということで、何かが起こりそうな予感がぷんぷん。「ごめんね、ぴっちょ」と今から謝っておきつつ、みなさんぜひご覧くださいね!


そして来週の月曜日は、これまたいつもの2本立て。「つくった人がゲーム実況」と「レレミの消滅都市」を配信いたします。19時からの「レレミの消滅都市」では、シシララTVの女子ゲーマー・レレミが『消滅都市』のプレイに挑戦! 


でもって、21時からは「つくった人がゲーム実況」。次回は、劣勢からの大逆転がたまらなく気持ちいいということで話題のアプリ『逆転オセロニア』をプレイします。自分、オセロとか結構苦手なんですけど、大丈夫かな……。みなさん、こちらもお見逃しなく!


はい! 前口上はこのへんにして、『しばいみち』について振り返ってまいりましょう。

いわゆる「珍ゲー奇ゲー」を生放送で取り扱うことは、さしてめずらしくない我々シシララTVですが、今回とりあつかった『しばいみち』は、そんな我々が遊んできた各種タイトルのなかでも、とりわけ異色のタイトルでした。なんといってもこのゲーム、PS2のマイクデバイスを使用して、その名の通りプレイヤーが「芝居」をするというのがコンセプト。こいつはキテるぜっ!

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マジで、なんて斬新なコンセプトなんだ……。これまでの僕のゲーム人生の中でも、まぁお目にかかったことがないシロモノということで、配信前からとても楽しみにしていました。

思えば、ちょっと前の僕であれば生放送中に演技・芝居をするなんて大それたことをやるとなると、「恥ずかしくてできません~」と躊躇していてもおかしくないはず。というか、間違いなくそう思っていたはず。

それが、今や「配信が楽しみだぞ!」って思えるほどになっているのですから、なんとも言えない不思議な感覚です。基本的に人見知り&引きこもり体質な僕だけに、自分の思わぬ変化にはびっくり。これもゲームDJと、シシララファミリーのみなさんのおかげだよなぁ……。37歳にして成長することができているんだなぁと、前向きにとらえていきたい所存です。みなさん、これからもよろしくお願いします!

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さて、そんなこの回の放送にお越しいただいたつくった人ゲストは、開発を担当したビサイドの代表である南治一徳さんビサイドといえば、井上トロで有名な『どこでもいっしょ』シリーズの開発を手掛けている超有名な開発会社なわけですが、そんなビサイドがかつて、こんなに斬れ味鋭いタイトルを制作していたとは……。マジですごいですよね。

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もちろん、演技に関しては素人はなはだしい我々なわけですが、この日は「ガチで芝居に挑戦するぞ!」ということで、舞台役者でもあるレレミちゃんと、そんなレレミちゃんの先輩でもある役者/声優の岩下政之さんにも特別出演してもらうことになりました。

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岩下さんには『しばいみち』と同日に配信した「レレミの消滅都市」に特別ゲストとしてお越しいただいていたわけですが、その演技に興味を持ったゲームDJがその場でオファーして出演をご快諾いただけたという、なんとも豪快な方。序盤からすでにお酒をたしなまれていて、若干ロレツが怪しい部分もありましたが(苦笑)。その演技力やアドリブ力は「さすがは本場の舞台役者さんだ!」と感心させられてしまいましたよ。

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さて、この『しばいみち』にはさまざまなシチュエーションが用意されておりまして、ステージを1つクリアするごとに次のシチュエーションが解放されていくという仕様となっております。恋する女子高生の告白シーンから、「ロミオとジュリエット」のような古典の有名なワンシーン、かの有名なお白洲シーンも盛り込まれている悪徳代官ものまで、とにかく豊富なシチュエーションが用意されています。恋あり、シリアスあり、お笑いありと、ほんとになんでもござれでしたね。

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ゲーム中は、キャラクターがシチュエーションに合わせてセリフをしゃべるので、それに合わせて芝居をつけることに。そうして、画面左に表示されているメーターを一定以上まで高めることができれば、見事クリアというシステムです。

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最初はセリフの通りに芝居をしていた我々ですが、前述したように、その道のプロであるレレミどんと岩下さんがゲームをプレイしたところから状況が一転!

なんと!

岩下さんがセリフとセリフの間に(というか、時にはセリフの真っ最中でも)、アドリブをかましてきよったーーーーー! 

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これがまた、予想以上に面白い! すごい!! 僕なんかは目からウロコ状態でした。決められたセリフを決められたところでしゃべるだけでは、面白い芝居にはなりませんよね。生の人間が演じてこその「芝居」。その日その時の感情が演技に乗るからこそ「ライブ感」が出てくるというものなんだということを、ガッツリと見せつけてもらいました。いや、そこに気づかせてくれた岩下さんはすごい!(まぁ、最後の方は酔っ払い過ぎてイイ感じにヒドくなってたけど 苦笑)

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しかも、この「ライブ感」をゲームのほうでもしっかりとひろってくれるというのが、この『しばいみち』の素晴らしいところ。普通に考えると、表示されているセリフ以外の言葉をしゃべったりすると減点されても仕方ないと思うのですが、このゲームではある程度のアドリブは余裕でOKになるという、懐の深い仕様となっておりました。

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つくった人の南治さんいわく、これはバグでもなんでもなく、「ゲームとしての遊び」としてある程度判定をおおらかにしているからこそとのこと。さ、さすがです! おかげで、演じるプレイヤーごとに味が出て、結果的にとても面白いことになりました。

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ということで、岩下さんに面白い遊び方を教えてもらった我々は、即興のアドリブとまではいえないものの、画面のセリフよりもシチュエーションや感情重視で演技をするように! そのおかげかどうかはわかりませんが、評価もグングン上昇していきます。やったぜ!

つくった人である南治さんから「感情表現が素晴らしい!」とのお墨付きをいただけたりもして、最後のほうはちょっとした「クライマーズハイ」のような状態に(笑)。ホントに全身全霊で楽しんでおりました。

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中でも、タダツグ的にとても印象的だったのは、ゲームDJと僕が2人で演じた「ロミオとジュリエット」ですかね。

じつは僕、同作は小学生の頃に本を読んだ記憶はあるものの、内容はほとんど覚えていなかったわけですが。DJのほうは、宝塚の舞台などでよく演じられるタイトルだけに思い入れが強いらしく、演技への熱の入り方がハンパじゃない(笑)。

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芝居ではDJがロミオを、僕がジュリエットを演じたわけですが、なんかもう、目にめっちゃ熱がこもっているというか、マジで情熱的というか。芝居中、ロミオとジュリエットがアツいチッスを交わすシチュエーションがあったわけですが。ここだけの話、このときは僕、本気でDJに唇を奪われるんじゃないかとドキドキしてましたからね(笑)。

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もっと言ってしまえば、「それはそれでアリかな。芝居としては盛り上がりどころだし、まぁ、DJにならOKだよなぁ……」くらいの勢いでもあったわけで……(爆)。信じられます? 37歳のおっさんが、おかしな自己陶酔をしていたとはいえ、たしかにときめきを感じていたわけですよ。相手も40歳のおっさんだというのに(笑)。でもってもちろん、僕ら2人ともにそっちの趣味はないというのに(苦笑)。

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これはすなわち、それだけこの『しばいみち』というゲームに、ひいては芝居にのめり込んでいたというわけですよね。いや~、こんなに目の前のことに集中して、自分自身の価値観すら超越した気持ちにさせられるゲームは、名作以外のなにものでもないですよ。

南治さん、これはまぎれもなく面白いです! むしろ、「ゲーム実況」という文化が確立されているこの2016年においては、神ゲーにすらなれる内容だと思います。よろしければ、ぜひPS4などで続編をご検討いただけないでしょうか……。無責任にお願いしちゃいます!! 

そして、もし続編などが発売された暁には、またぜひシシララTVで実況プレイさせてほしいなぁと。心からそう思えました。ホント、この日は劇団シシララが本格始動した記念すべき夜として語り継がれることになるかもしれませんね。

さて、ということで、ここでもう1回告知をさせてください。まずは本日21時から「ザ・ワールド・イズ・マインZ」!


来週月曜日の19時からは「レレミの消滅都市」! 


でもって、月曜日21時からは「つくった人がゲーム実況」をお届けします。みなさんお楽しみにっ!


本日もブロマガにお付き合いいただきましてありがとうございました。そろそろこのへんで失礼します。タダツグでした~!