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タダツグです。この1週間はなんだかやけにドタバタしているわけですが、今日もはりきってブロマガを更新しますよ! ということで今回は、『アイドル八犬伝』をプレイしたあの夜を振り返っていきます。
今回の記事で振り返るのは、シシララTV配信100回記念のアニバーサリー回となった「つくった人がゲーム実況」。ピックアップするタイトルは、なんと100回目にしてついにきました……ファミリーコンピュータのゲームです! そのモチーフはまさかの「アイドル」。といっても、もちろん『アイドルマスター』や『アイカツ!』なわけはなく。往年の名作アドベンチャー『アイドル八犬伝』でございますよ。1989年にトーワチキから発売されたこのタイトル、さすがに「プレイしたことないよ」って人も少なくないのでは!?
この回のつくった人ゲストは3名さま! 本作のシナリオ、構成、原案を担当した安藤尚彦さん、キャラクターデザインの近藤ゆたかさん、シナリオアシスタントの森脇広平さんにお越しいただけました。お3方ともに、業界歴の長いクリエイターさんたちです。
くわえてこの日は、ゲームDJのはからいで、現役アイドルの未来みきさんと、「アイドルゲー大好き!」な女優の藤嵜亜莉沙さんという、2人の女性ゲストも参戦してくれました! おかげさまで、スタジオがめっちゃ華やかになりましたよ。
さて、押しも押されぬ生粋のテキストアドベンチャーである本作。コマンドを選択してフラグをたて、ストーリーを進めていくという王道展開となっております。
主人公は、ひょんなことからアイドルを目指すことになった天然美少女・西園寺エリカ。彼女は7人の仲間を集めながら、持ち前のアイドル力を武器に、芸能界の影で暗躍する「暗黒イロモノ軍団」と戦うことになります。
うん、ちょっとシリアスな文章を書こうと思ったんですが、なんせ敵は「暗黒イロモノ軍団」ですからね(笑)。主人公のエリカもかなりぶっ飛んだキャラになってますし、いわゆるコントというか、コメディ仕立てで物語が展開していきます。ものすごくキャッチ―で楽しい!
くわえて、いたるところにダジャレや当時流行した時事ネタ、オマージュやギャグなどがてんこ盛り! いい意味でギットギトで濃厚なストーリーを堪能できるという、おっさんゲーマーにはぜひとも遊んでいただきたい逸品となっております。
まぁ、VRがブイブイいわせているようなこの時代に、ファミコンのソフトを遊ぶというのは環境的にたいへんだと思いますが……マジでぶっ飛んでるんでね、このゲーム。
さて、ファミコンのゲームということで当然セリフにボイスは収録されていない本作。久方ぶりに、劇団シシララの本領が発揮されることに。主人公のエリカを担当するのは、もちろん現役アイドルの未来みきさん。藤嵜亜莉沙さんにも、さまざまな女性キャラを演じてもらうことになりました。
お2人ともノリノリでキャラを演じてくれて、スタジオも大盛り上がり。クリエイター陣が、自分の娘を……下手すれば孫娘を愛でるかのごとく、ニコニコしながらアテレコを眺めておられたのが随分と印象的でしたね。
例によって、とくになんの事前情報も仕入れていなかった僕ですが、未来みきさんの演じるエリカがめちゃくちゃキャラにハマっててびっくり! なんというか、ちょっとヌケてる感じのエリカを、未来さんがうまいこと演じてくれるんですよ。この天然な感じ……これこそが未来さんのアイドル力といえるかも!?
なんといってもエリカ、突然歌いだしたり踊りだしたりしますからね。しかも、そのシーンでは未来さんがしっかりと(アドリブで)歌を歌ったりしてくれるわけですよ。スゴすぎるよ!!
もちろん、藤嵜さんも安定の演技力で我々を魅了してくれるわけで。「もしリメイクするとしたら、声はぜひお2人に……」と、開発陣に太鼓判を押されるほどの演技力、これが現役アイドルと女優の底力か……マジで恐るべしですな。
ゲームのほうもこれまたスゴイ。困ったらエリカが歌ったり踊ったりすることで、おもむろに状況が好転することもままあるってことで、ちょっと意味がわからないです(笑)。まさに「考えるな、感じろ」な世界観、ツボる人にはとことんツボりますよこの物語は。
ファミコンの晩成期に発売されたタイトルだけあって、エリカが表情豊かに驚いたり、踊ったりするところとか、まるでアニメのように動くからステキ。これだけで一見の価値ありです。
未来さんや藤嵜さんも、めちゃくちゃノリノリでした(笑)。物語がテンポよく、とんとん拍子で進んでいくのも秀逸。遊んでいる我々もどんどんノメり込んでいくことになりました。とにかくストーリーの先が気になり過ぎる!!
先ほども書きましたが、この回は記念すべき放送100回目。でもって我々はテンション↑↑状態……何より、視聴者さんからの「クリアまで遊ぼうぜ!」というアツいリクエストもあって、ゲスト陣には終電ギリギリまで粘っていただきつつ、最終的にはDJと僕の2人だけで久しぶりの「クリアまで実況」にシフトすることに。
おかげさまで、見事エンディングまでたどりつき、名曲「君はホエホエ娘」をスタジオで熱唱することができました。か、神曲すぎるぜぇ……。
1980年代に、こんなによくできたアイドルゲームが発売されていたとは……すごいよすごすぎるよ、まさにありがトーワチキ! 時代に1つの楔を打った名作だと思うので、みなさんにもぜひ遊んでみてもらいたい。当時のゲーム仲間と、お酒でも酌み交わしながら久しぶりに集まるというのもオツかもしれませんね。
まだこの回の配信をご覧になっていないという方は、ぜひコチラのアーカイブ動画をぜひご覧ください。当時の開発資料や初期ラフなども公開されていますので、見ていてきっと楽しめると思いますよ!
それにしても。タイトルに「八犬伝」と銘打たれておきながら、「南総里見八犬伝」とはまったく関係なかったなぁ……って今更ですね(笑)。それでは、本日はこのへんで!
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