閉じる
閉じる
×
文=元川悦子
「この決断に至った理由はただひとつ『FC東京でリーグ優勝する』。篠田(善之)監督を男にしましょう!!」
2017年の幕開け早々、FC東京はオランダ1部・フィテッセでプレーしていた太田宏介の復帰を発表した。2015年シーズン以来、2年ぶりの古巣復帰となる左サイドバックは決断理由をこうコメントした。
横浜FC、清水エスパルス、FC東京、フィテッセと自分のキャリアを切り開きていた29歳の男にとってタイトルは未知なるもの。それを手にしなければ、不完全なサッカー人生になってしまうという意識がどこかにあったのだろう。オランダ中堅クラブであるフィテッセは目下リーグ8位だが、トップを走るフェイエノールトと20ポイント近い勝ち点差があり、優勝は絶望的だ。ならば、日本に戻って、大久保嘉人や永井謙佑らを補強したFC東京で頂点にチャレンジする方が早いと考えるのも不思議はないはずだ。
2016年
この記事は有料です。記事を購読すると、続きをお読みいただけます。