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[浦和レッズマガジン10月号掲載]
FWには2タイプの選手がいる。気が強く、『自分が点を決める』と自信に満ちあふれたタイプと、味方を生かすことに長け、自身も周りに生かされるタイプ。吉良知夏はどちらかと言えば、後者だ。吉田靖監督は「優しいFW」とプレースタイルを評した。
吉良は高校時代から年代別代表で活躍した。大きな期待が寄せられ、2010年に浦和の一員となった。加入した年はケガでほぼ出番はなく、2年目にその実力は開花した。背の高さはないが、ボールコントロールに優れ、シュートが巧いというのが第一印象。リーグ戦で9得点を決めた彼女の活躍は周囲にも認められ、新人賞を受賞した。
この年、吉良は背番号10をつけてプレーした。2年目での大抜擢だ。浦和の背番号10と言えば、エースとして圧倒的な存在感で2009年にチームを優勝に導いたFW安藤梢が背負ってきた番号だ。悲願のリーグ優勝を機に、吉良とは入れ替わ
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