こんにちは、大井昌和です。
大雪の中皆さんいかがお過ごしでしたでしょうか?
前回のメールの通り、ボクはネームができずにうんうんうなっておりました。
そして大雪が去った今日、ついにネームができほっと一安心。
やはり、「吼えろペン」は正しかった!
・・・どういうことでしょうか?
 
島本和彦先生の「燃えよペン」、「吼えろペン」は、いわゆる漫画家漫画のさきがけです。
その中身は、漫画家をキャラクターにしたギャグ漫画だと一般には思われているかも知れません。
が、しかし。
ボクはこの漫画を、漫画の描き方の教科書だと思って読んでいました。
どういうことか?
たとえば。
吼えペンの一つの話で、ある売れなかった漫画作品のサブキャラが、他の作家にインスピレーションを与えて
傑作を生む話があります。作家同士ではよくある話、だという風に受け止められ、読者には面白い話と受け止められる
この話は、大塚英志いうところのキャラクター的リアリティ論の実証報告であり、作家が「やるべき」技術の話です。
たとえば。
ファミレスで火事起こったときに、どういう対応を取るかアシスタントと考える話があります。
これはそのまま三題噺の実践でもあります。
たとえば。
編集との打ち合わせを100%全力で行い、家に帰った後全部忘れて、120%全力でネームをきる話があります。
これは作家たるもの編集さんの予想を超えよ、という作家のあり方を示しています。