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イデオロギー対決議論はもうやめませんか?|THE STANDARD JOURNAL
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イデオロギー対決議論はもうやめませんか?|THE STANDARD JOURNAL

2013-12-05 17:07

    イデオロギー対決議論はもうやめませんか?

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    日本国内の、いわゆる「リベラル派」といわれている人達の
    ”背信”ぶりにウンザリしたこと・・・ありませんか?
    
    米国にもリベラルたちはいますし、
    その代表格はNYタイムズ紙ですが、
    彼らのような米系メディアは、
    とかく「人権」という話を振り回しがちです。
    
    しかし、日本のいわゆる「リベラル派」の一部とは違い、
    米国のリベラル達は「売国」ではありません。
    
    米国のリベラル派の人達は、
    「リベラルであることそのもの」が目的なのではなく、
    あくまでも「国益」の追求のために
    リベラルを装っていたりします。
    
    私が、なぜ日本国内の「リベラル派」のことが嫌かというと
    彼らが単細胞なリベラルであり、そして、
    何と言っても「売国」だからです。
    
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    日本の政治的構図は、基本的に、
    保守vsリベラル(売国)の図式です。
    
    アメリカMITの政治学者である
    リチャード・サミエルズ教授は、
    日本の政治思想を4つに分類しています。
    
    このマトリクスは、「保守vsリベラル」の軸に
    「タカ派とハト派」の軸を足したものです。
    
    保守は親米であり、リベラルは反米であり、
    それぞれタカ派とハト派にわかれます。
    
    --
    1:普通国家(親米タカ派)
      小泉、安倍、石破、昔の小沢一郎
    
    2:ミドルパワー国際派(親米ハト派)
      河野洋平、寺島実郎、宮沢喜一
    
    3:平和主義(反米ハト派)
      社民党、共産党
    
    4:新自主独立派(反米タカ派)
      石原、西部、小林よしのり
    --
    
    このサミエルズ教授のマトリクスでは、
    単純に<親米=保守>の構造にはなっていません。
    
    (4)の新自主独立派の反米というのは、
    (2)や(3)のような、「親中」ではありません。
    
    このマトリクスでは、
    これまで、日本国内で行われて来た、
    「保守vsリベラル」という、実質的に形骸化した、
    世界的な基準で見れば、歪で滑稽な議論とは
    一線を画しています。
    
    しかし、ここでこの4分類以上に
    重要な概念をご紹介したいのです。
    
    それが、「リアリズム」学派と呼ばれる人達の考え方です。
    
    国家の安全保障、
    その判断をするために必要な概念は、
    何度も繰り返すようですが、
    
    「保守か?リベラルか?」
    
    というイデオロギーの問題ではないのです。
    「パワー」という要素が入るのです。
    
    政治勢力を語るにはイデオロギーだけでなく、
    パワーをめぐる勢力争いを知ることが不可欠なのです。
    
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    今の日本に、喫緊で必要なのことは
    「リアリズム」という概念の理解です。
    
    「リアリスト」は国益の最大化が目的であり、
    イデオロギーを一切排除しています。
    
    日本国内のいわゆる「保守」も、
    いわゆる「リベラル」も、
    相変わらず「イデオロギー」を引きずっています。
    
    イデオロギーに縛られ、我々日本にとって、
    本当に必要な安全保障政策を選び出すことが全く出来ていません。
    
    そしてイデオロギー思考だけで政治を語ると、
    またしても判断を過り、あの時のように再び"国難"を招くでしょう。
    
    アメリカにおいても、「リアリスト」学派の人達は、
    かつては、ベトナム戦争などにも反対していましたし、
    最近では、ネオコン派の人達を、辛辣に、徹底的に批判したりと、
    一見すると、<サヨク>な人達なのでは?とも見えてしまいますが、
    「国益の最大化」「パワーの拡大」という視点を理解していないと、
    アメリカ国内で展開されている、政治的議論の勘所がわかりません。
    
    なぜ、「リアリズム」という概念を、
    日本に定着させることが重要なのか?というと、
    そのことが、
    日本は、「ミドルパワー」として生きてゆくのか?
    それとも、「大国」をめざしてその立ち振舞するのか?
    など、そのような<そもそも論>を、
    戦略的に考えることに直結してくるからです。
    
    これをお隣の韓国を例として考えてみると、
    韓国は、ここ最近顕著なように、
    「反日イデオロギー」が強力な国家アイデンティティとなっている国です。
    
    イデオロギーだけで考えると、
    これでは国家の選択肢がほぼありませんし、
    当然、真の「国益」が見えてきません。
    自分の意思で決められる国は、大国(グレートパワー)です。
    ミドルパワーの国は大国によって選択肢が狭められているのです。
    この選択肢をさらにイデオロギーで狭くしてはいけません。
    
    
    大国になれないミドルパワーの国、韓国は、
    反日イデオロギーに汚染されているので
    米国や日本側につくという有利な選択肢を持っているのに、
    その選択肢を「反日」で狭めてしまっています。
    
    (レベル的には、70年までの安保反対闘争時代の日本のようなものです)
    
    そして、実は、日本も韓国同様、
    「ミドルパワー」扱いされている国家です。
    
    しかし、日本は経済力も技術力も人口もあるので
    ミドルパワーから大国を目指すことも出来る、
    潜在的ポジションにあります。
    
    現状で、ミドルパワーである日本が取るべき大きな選択肢は、
    以下の3つであろうと思います。
    
    ▼大国である米国に付く
    
    ▼大国である中国に付く
    
    ▼自主独立して大国を目指す
    
    もちろん、これらを適度にミックスすればよいのであり、
    そして、常に臨機応変に"リミックス"してゆくのも当然のことです。
    
    ですが、この時に「保守」や「リベラル」「反米」といった、
    不毛な議論をしている余裕は、
    もはや日本にはありません。
    
    そして、日本には潜在的な「国力」があるので、
    「大国」を目指すという選択肢が十分に可能なのです。
    
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    「リアリズム」」がわかると・・・
    
    ・イデオロギーだけではわからなかった、
     アメリカ政治の国益の追求への動きがわかります。
    
    ・米国政治の思想対立や政策決定要因が分かります。
    
    ・米国だけでなく、世界の国家(例えば中国共産党ですら)
     リアリズムで動く様が感じ取られます。
    (イデオロギーは共産主義でもリアリズムは存在しているのです)
    
    ・日本でも明治維新時のような徹底したリアリズムが必要な現代で
     本当に必要な政策が理解できます。
    
    ・イデオロギーに偏った日本の政策議論に、
      全く新しい、別の選択肢をもたらします
    
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    より多くに人と共に、
    学問・学派としての「リアリズム」を学び、
    共に真の「リアリスト」を目指したい・・・
    
    そんな想いのもとに、
    リアリスト学派の中でも、現代最高峰と言っても過言ではない
    シカゴ大学のジョン・J・ミアシャイマー教授の強力な理論を
    じっくり、きっちり解説しました。
    
     ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
    
    ▼「リアリズム」の理論とは何か?
    ~ジョン・J・ミアシャイマー『大国政治の悲劇』から読み解く~
    http://www.realist.jp/mea2.html
    
    
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