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「戦争」を防ぐことは出来ません。|THE STANDARD JOURNAL
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「戦争」を防ぐことは出来ません。|THE STANDARD JOURNAL

2015-04-12 15:56


    おくやまです。

    突然ですが、今回は、
    「いや、おくやまさん!そんな深い質問されてもわからんです!」
    と言われてしまいそうな話です。

    戦争はなぜ起こるのでしょうか?

    こういう質問に対する一般的な答えとしては

    「武器があるからです!」とか、
    「政府が悪いからです」とか、
    「いやいや、人間がそもそも不完全な存在だからです!」
    という答えが続々と出てきます。

    このような”厄介な”問いに対して、
    もちろん、学問の世界でも真剣に考えられております。
    まさに、「国際関係論」(International Relations)こそ、
    いまから百年ほど前に始まった第一次世界大戦の反省を踏まえて
    本格的に始まった学問です。

    そして、その主要テーマのひとつが
    「戦争の原因とはなんぞや?」であったわけです。

    「アメ通」読者の皆さんでしたら
    どこかで聞いたことがあるであろうケネス・ウォルツという大学者などは、
    まさにこのテーマを一生追い続けたような人生でして、
    彼のデビュー作である
    『人間・国家・戦争:国際政治の3つのイメージ』という本などは、
    この「戦争の原因論」を中心にした政治哲学的な内容でした。

    この本の結論では、
    とりあえず「国際政治のシステム」という、
    いわゆる国際政治の枠組みや組み合わせ
    (勢力均衡などのサードイメージ)が戦争の最大の原因だ。

    ということにされておりまして、学界に大きな論争を起こしました。

    ところがこの「戦争の原因論」、ウォルツを始めとする
    歴代の大家が挑んできた問題であるにもかかわらず、
    実は確固たる答えは出てきておりません。

    「え、戦争がなぜ起こるのか、
    学問的には答えが出ていないってホント??」

    と驚かれる方がいるかもしれませんが、実は本当なのです。
     
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