おくやまです。
THE STANDARD JOURNAL
おくやまです。
おくやまです。
突然ですが、今回は、
「いや、おくやまさん!そんな深い質問されてもわからんです!」
と言われてしまいそうな話です。
戦争はなぜ起こるのでしょうか?
こういう質問に対する一般的な答えとしては
「武器があるからです!」とか、
「政府が悪いからです」とか、
「いやいや、人間がそもそも不完全な存在だからです!」
という答えが続々と出てきます。
このような”厄介な”問いに対して、
もちろん、学問の世界でも真剣に考えられております。
まさに、「国際関係論」(International Relations)こそ、
いまから百年ほど前に始まった第一次世界大戦の反省を踏まえて
本格的に始まった学問です。
そして、その主要テーマのひとつが
「戦争の原因とはなんぞや?」であったわけです。
「アメ通」読者の皆さんでしたら
どこかで聞いたことがあるであろうケネス・ウォルツという大学者などは、
まさにこのテーマを一生追い続けたような人生でして、
彼のデビュー作である
『人間・国家・戦争:国際政治の3つのイメージ』という本などは、
この「戦争の原因論」を中心にした政治哲学的な内容でした。
この本の結論では、
とりあえず「国際政治のシステム」という、
いわゆる国際政治の枠組みや組み合わせ
(勢力均衡などのサードイメージ)が戦争の最大の原因だ。
ということにされておりまして、学界に大きな論争を起こしました。
ところがこの「戦争の原因論」、ウォルツを始めとする
歴代の大家が挑んできた問題であるにもかかわらず、
実は確固たる答えは出てきておりません。
「え、戦争がなぜ起こるのか、
学問的には答えが出ていないってホント??」
と驚かれる方がいるかもしれませんが、実は本当なのです。
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