■N.K. idolization of former rulers seen reduced
by By Song Sang-ho
『Koea Herald』（2015/07/13)
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おくやま　です。

日本でも北朝鮮が長距離ミサイルの発射台の拡大改修工事を終えた
ということは少し報じられたと思いますが、
私が個人的に面白いと思ったのは、それよりも上記の記事。

その内容は、金正恩が公の場に出ているときに、
北朝鮮の人間だったら誰でもつけている
「金日成・金正日バッジ」（肖像徽章）をつけておらず、
現在開設したばばかりの平壌空港の新ターミナルの
完成を祝う要素を報道した映像でも、
そこには前キム２代の肖像画が出てこないとのこと。

これについて、記事の中の解説では
「親父である金正日の３年間の喪が明けたから」
という興味深い指摘をしております。つまりこのチャンスを活かして、
金正恩は親たちの「神格化」をやわらげ、
むしろ自分を神格化する作業に入ったというのです。

まあこれは代が変わったことのアピールという狙いがあるわけですが、
私はこの記事において２つのポイントを指摘したいと思っております。

１つは、北朝鮮に色濃く残る、儒教的な（戦略）文化の重要性です。

いまだに政権交代時に「先代の喪に服す」という権力者がいるのは、
世界広しといえども北朝鮮だけ。
逆にいえば、本場であったはずの中国でさえ失ったはずの
儒教文化を国のシステムとしてもっているわけですから、
とても貴重な研究対象ともなりますね（笑

もう１つはこの記事の中に出てくる解説の甘さです。
たとえば韓国の大学の先生が金正恩が空港に肖像画を掲げていないことを
「国際化に沿った流れである」などとトンチンカンな解説しておりますが、
本当に北朝鮮を専門として研究してきたのかと思えてしまうほど。

もしこのような人が「北朝鮮も国内的にリアリズムをつらぬく」と想定していれば、
絶対にこのような見方にはならないはずなんですが（笑

（　おくやま　）

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http://www.realist.jp/strata.html

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■-編集後記-（和田）-----------------------------------■
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金正恩は、旧幹部を排除して独裁体制を固めてきていましたが、
ついに、建国の伝統、継承の伝統である、金日成、金正日をも
否定するとは、かなりの自信。
もしくはバカですね。

北朝鮮は過去百年で最悪の干ばつのようです。
北が崩壊しても韓国は面倒見れない。
備蓄米がきっちりあるのは日本だけなんですよね。
だから、仏像返したのか？
いやいや、そんなことない。
朴槿恵はなんとなく、１体返しとこってレベルだろうね。
度重なる日本への挑発。
これで一般の日本人まで韓国人を信頼しなくなった。
ここまでやるのは、かなりの自信。
いや、やっぱりバカですね。

（　和田 ／ https://twitter.com/media_otb　）

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（担当：紫）
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