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■In New Maldives Land Ownership Policy, Some See 'Sweetener for China' by Reuters
『Japan News』(2015/07/23)
http://www.ndtv.com/world-news/in-new-maldives-land-ownership-policy-some-see-sweetener-for-china-784531
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おくやま です。
モルジブという国は、インド亜大陸の沖合いの、
インド洋の真ん中に位置する、
主にリゾート観光で収入を得ている国です。
この国がなんと、自分の国の中に点在するいくつかの島を、
十分な投資をしていれば外国人が最長99年間所有してもいい
という法律案を、7月23日に議会で
70vs14という大差で通過させました。
もちろんこのニュースは
「中国が島を購入して軍事基地を建設するのではないか」
という憶測を呼び、インドをはじめとするニュースメディアで
大きく注目されて報じられ、日本でもわずかに報道されました。
さっそく中国側から「モルディブに基地建設は計画してない」
という主旨の発表が外交部からなされましたが、
まあこれが中国側にとってインド洋でもプレゼンス拡大
という意味でチャンスであり、
それを周りに疑われても仕方のない状況ですよね、
これについて、私が指摘したいことが2つあります。
まずは中国がここ10年くらいから盛んに言い始めた
「鄭和の海」という概念です。
鄭和(ていわ:1371年 - 1434年)といえば、
明の時代に、遠くはアフリカまで中華文明を広めるために(?)
遠洋航海した明の船団を指揮したという伝説的な人物なのですが、
2000年代後半に入って北京政府は
このシーパワー的な人物を国家の英雄に仕立てあげはじめた
ということです。
もちろん狙いは、現在の人民解放軍海軍の
インド洋でのプレゼンスを高めるために利用した、ということですよね。
だからインド洋は「鄭和が支配した海」ということで、
中国はここに進出してもよい、という理屈づくりに役立つわけです。
そしてもう1つは「ナショナリスト的な神話づくり」の重要性です。
これは私が翻訳したミアシャイマーの本(http://goo.gl/uQVkbo)
の中でも出てきたものですが、中国のような建国されて間もない
「若い国」の人々というのは、往々にして
このような希望を与えてくれるような「フィクション」を求める傾向があり、
まさに今回の「鄭和の海」という形で出てきたということです。
中国はどこまでインド洋に出る気なのかはまだわかりませんが、
少なくともこのモルジブの一件、そして「鄭和の海」という
「ナショナリスト的な神話」を見ていくと、
今後のインド洋での地政学的な動きのヒントが見えてきそうです。
( おくやま )
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■-編集後記-(和田)-----------------------------------■
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人のものを奪うってやはり良心があるから後ろめたい。
しかし、奪われたものを取り返すのならば、
返してもらって当たり前だ。
なので、取り返すって話をつくるのだ。
中国や韓国では少なくとも国民を騙すことは簡単なのだ。
学問的姿勢もないので、都合の悪い資料を読まないし、
焚書して、国営放送で垂れ流していればいいのだ。
相手の立場、外国の立場をまず考える日本人と違って、
単細胞だから、自分たちにいいように解釈するのがシナ人・朝鮮人だ。
竹島も仏像も自分のものという朝鮮人。
中国も必死でもともと自分のものだったという神話をつくっている。
沖縄もウイグルもチベットもそうだった。
南シナ海もインド洋も。
どの国も隣国とは仲が悪い。
隣は大国インドなので牽制したい。
気持ちはわからんでもないが、
中国を利用しようなんて
取り返しの付かないどえらいカケ、火遊びですね。
( 和田 / https://twitter.com/media_otb )
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