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■Why China's Massive Military Buildup Is Doomed
bySalvatore Babones
http://www.latimes.com/opinion/op-ed/la-oe-desalcedo-military-meat-20150802-story.html
『National Interest』(2015/08/05)
bySalvatore Babones
http://www.latimes.com/opinion/op-ed/la-oe-desalcedo-military-meat-20150802-story.html
『National Interest』(2015/08/05)
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おくやま です。
( おくやま )
中国が経済が減速しているようい見えるいま、
世界の戦略関係者たちの間では、
中国の軍拡がいつまで続くのかについて関心が集まっております。
上記の記事は、その一つの答えとして「もう中国の軍拡は続かない」ということを、
国内治安維持のコストの高さや汚職、そして財政基盤の危うさ
という三つの理由から説明したものです。
この要訳はブログでも公開しました。
( http://geopoli.exblog.jp/24793354/ )
( http://geopoli.exblog.jp/24793354/ )
たしかにこのような分析は非常に説得力のあるものですが、
果たしてわれわれはこれを素直に受け取れるかというと、
私はかなり怪しいと考えております。
理由は二つあります。
一つ目は、国際関係論の分野では有名な、
ノーマン・エンジェルという作家・政治家が書いた
『大いなる幻想』(the Great Illusion)という本の話です。
エンジェルは両大戦が起こる直前に、
「欧州では経済的に無理なので大戦争は起こらない」
とする本を書いてベストセラーになりましたが、
悲惨なことに二度も彼の予言は悲劇形で裏切られました。
私が要訳した記事の内容は、分析のアプローチはかなり異なるとはいえ、
どうもその楽観的なところがエンジェル本と似たようなところがあります。
二つ目の理由は、クラウゼヴィッツの『戦争論』です。
この本の中で、18世紀の偉大なプロイセンの将軍は、
戦争というものが予測不能で不確実なものである
ということを強調しております。
もちろんクラウゼヴィッツは戦争のことを分析していたわけですが、
これは中国のようなカオス的で
常に半分内戦状態にあるような国家の状況にも当てはまります。
冒頭の記事の著者は
「中国が世界を制するという主張(というか恐怖)は明らかに大げさである。
その理由は、国家予算的に無理があるからだ」
と雄弁に述べておりますが、果たして本当でしょうか。
予算よりも、問題は現場の暴発のほうにあるのでは?
クラウゼヴィッツやエンジェルの例をふと思い出して、
色々と考えるところがありました。
この記事については、今夜の生放送でも取り上げます。
http://www.realist.jp/strata.html
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※おくやまさんの生放送裏話等はこちらで・・・?
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(担当:紫@管理人)
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