前回は「地政学的ポイント」の話をしました。
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>イギリスが世界覇権をとり、そのあとアメリカが握るのですが、
>その際に地政学的に三大重要地域があります。
>それは、
>「欧州」「中東」「極東」です。
>「欧州」は先進国が集まる一大経済圏であり、マーケットでもあります。
>「中東」は石油がでます。世界覇権に影響してきたユダヤ人の祖国イスラエルもあります。
>「極東」は最大の人口をかかえる中国があり、マーケットであり、軍事的には危険です。
> 東南アジアまで含めると人口とともに最大の経済成長地域です。
>イギリスが世界を管理してきたように、英米で今も三大地域を
>警戒し管理してるのです。
(中略)
>じゃあ、「特ア&南米」は何?という質問も湧くかもしれません。
>その理由については次回書きます。
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というところで終わりましたが、続きです。
まず、三大地域である、
「欧州」「中東」「極東」が大事ですってことですが、
基本それだけ抑えていたらいいのです。
逆に言うと、そのほかで起きていることは気にしなくていいのです。
忙しい毎日を送る中で、全世界、全地域の
ニュースを追いかけるのは時間の無駄です。
人生は「重要なものにフォーカスすること」が、
「重要でないものを切る」であり大事なのです。
さて、では「南米」はどう?
ってことですが、こういうコーナーつくっておいて、
申し訳ないのですが、もちろんどうでもいいです。
放っておいてもいいのです。
ところが、あまりに日本のメディアが放置し過ぎて、
南米事情を知らなら過ぎたので、
アメ通では紹介することにしました。
「世界の常識は日本の非常識」なんて言われますが、
「南米の常識なんて非常識でいいわいっ」と思っていただければ
十分ではあります。
位置的には北米ですが、カテゴリー的には南米に属するメキシコは、
「警察とマフィアは紙一重でお互いに麻薬ディーラーだったりする」と
いう「南米」情報を
テレビドラマ「ブレイキング・バッド」とともに伝えてきました。
これがあったからこそ、この背景、土壌を理解していたからこそ、
アメ通視聴者はアメリカ大統領選でのトランプ旋風を
すぐに理解してくれていたと思います。
日本のメディアはトランプを馬鹿にしていますが、
それはヒスパニックに逆侵略されるアメリカの白人の
恐怖を理解していないからですね。
さて、「南米」は政治的にはどうでもいい地域ですが、
日本のメディアで紹介しないからその実態を知っていただくために
取り上げている形でしたが、「特ア」はどうでしょう?
ご存知「特ア」は「特定アジア」と言いまして、
世界広しといえど、レアな反日である、中国、韓国、北朝鮮の
「反日」三カ国を指します。
日本のメディアはだいたい日本が安全保障関連や歴史認識の話をすると、
「アジアの国々はどう思っているか?」と言って、
この反日三カ国の反応を放送します。
安倍首相の意見に賛成だというフィリピンやベトナムの情報を流すと
都合が悪いので、必ず「アジアの」といいつつこの「特定アジア」の
過剰なアレルギー反応を放送し、政府・政治家に反省を促します。
今後の日本の問題の5割は中国問題になると思われます。
人口的にも経済的にも位置的にも政治体制的にも完全に
日本は中国の影響を受けます。
そして、その衛星国家である北朝鮮、韓国の特アも含めると
6割くらいの要素になるでしょう。
国家は隣の国家と争うというのが地政学の宿命でもあります。
日本の戦争は朝鮮半島とシナ大陸で戦いました。
世界的にはどうでもいい、朝鮮半島ニュースは
日本人には仕方ない後ろ向きな必須科目なのです。
アメ通放送が始まった頃奥山さんに、
「アメリカでは韓国のニュースってないの?」
と聞いても
「ないですよ、韓国なんて重要じゃないですもん、世界的には」
と返答されるほど微細な国家ですが、
我々は一応、朝鮮半島の情報は抑えておきたいので、
嫌々ながら、「特ア」をやり、
口直しに「南米」をくっつけているわけです。
地政学的視点については、日本で唯一本格的にまとめた地政学CDがあります。
アメ通の番組見るたびに、時事問題と合わさるので、
理解が積み重なり、上書きされてより地政学的思考がつくよう