今や欠かせない情報ツール、ソーシャルネットワークサービス(SNS)。この連載では、世の中で使われているSNSをとりあげ、どんなサービスで誰が使っているのか、サービスの内容と状況を解説していきます。
第2回の今回は「Facebook(フェイスブック)」を取り上げます。Twitterと並んで、SNSの代表格とも言える存在ですね。
どんなサービス?
Facebookが誕生したのは2004年。もともとはアメリカの大学生が、学生間の交流のために作ったサービスでした。それが今や、全世界10億人が使う巨大SNSへと成長したわけです。その歴史は映画『ソーシャル・ネットワーク』でも描かれていましたね。
Facebookは実名で登録するのが大きな特徴です。個人の気持ちを書き込む「フィード」や、フィードへのコメント、プライベートなメッセージ交換などの機能を備えています。友達の書き込みに対して簡単なリアクションができる「いいね!」ボタンは、親指を立てるアイコンと共に有名になっていますよね。
フィードやプロフィールは、公開する範囲を細かく設定できます。そのため、親しい友人同士でのプライベートなやりとりに使ったり、オープンな議論をしたり、仕事上の名刺代わりに使うなど、「実名」であることを利用した多様な使いかたが可能です。まさにネット上の「もう一つの顔(Face)」とも言える存在となっています。
どんな人が使っている?
実名での登録が前提であることから、ある程度ITを使い慣れた人が多いのが特徴です。年齢層も20代~40代がメイン。社内の交流のためにFacebookを利用している会社もあり、「仕事上必要」という理由で始めた人も少なからずいるようです。
また、プロフィールには実名の他に出身地や出身校も登録できるので、検索することで知り合いを探しやすい利点があります。懐かしい名前を見かけるなんてこともしばしば。久しぶりの再会をFacebookで果たすのもいいですね。初恋の人が見つかったりするかもしれませんよ...?
トピック:「Facebook疲れ」を起こさないように
実名登録には利点もありますが、「リアルの世界のしがらみも持ち込んでしまう」という悩みもあるのが事実。
「上司の書き込みに「いいね!」をしないと...」とプレッシャーを感じたり、「あの人とあの人が親しくしてる...」と嫉妬したり、リアルの世界と地続きだからこそ発生する「Facebook疲れ」を起こしてしまう人もいるようです。
とはいえ、なにごともモノは使いよう。適度に距離を置いて楽しく使うのが一番ですよ。プロフィールの公開範囲を絞ることもできるので、まずは親しい友人のみの狭い範囲で使ってみるのがおススメです。