今年の始めには、テレビ自体に他チャンネルやネット接続の機能を内蔵させた『スマートテレビ』が注目されましたけれど、テレビに外付けで機能を追加する『セットトップボックス(STB)』も昔から使われている定番アイテムですよね。
古くは衛星放送やケーブルテレビを受信するためのチューナーとして、その後はレコーダー一体型やネットを介したオンデマンド動画など各種サービスが利用できるものまで、STBには「具体的にこの機能を備えていなければならない」といった定義はありません。
それでは、最近のSTBやテレビ接続型アイテムにはどんなものがあるのかご紹介していきましょう。
ケーブルや衛星放送のSTBは多機能化がスゴい
ケーブルテレビなどの有料多チャンネル放送では、いまやSTBにあらゆる機能が内蔵される傾向。ハードディスク録画やブルーレイなどへの書き出し(ダビング)、さらにはタブレットとの連携機能を持つものまで、テレビチューナーというよりAV家電機器と呼ぶべき進化が見られますね。
スマート化が進み、ボックス型ではないタイプも
一方、従来型のテレビに外付けして「スマートテレビ」的な機能を追加する機器が、アップルやグーグル等から発売されています。
・iTunes Storeでオンライン購入した映画や番組を再生できる
・iPhoneやMac等に保存された音楽、写真などを共有できる
・他のアップル製品の画面をテレビにストリーミングできる
・Apple TVと同じような機能が、端子に差しこむだけの超コンパクトボディに
・(解説記事)クロームキャスト解説:テレビでネットやニコニコ動画を見る方法
「ブラウン菅テレビの上に置くもの」という意味合いで名付けられたというセットトップボックスに対し、これらはネットから動画やコンテンツを受信するのがメインのためか小型化が進んでいて、ボックスというよりは小物やスティックといった形態になってきています。
こういったアイテムが主流になってくると、『セットトップボックス』という呼び方そのものが過去のものとなってしまうのかもしれません。もっとも現在でもテレビが薄型化して、上にモノを置くなんて難しいですけれどね。
それでは今日も一日、スマートに! いってらっしゃい!
連載100回を突破! 毎朝のよくわかるデジタル知識「おは用語」バックナンバーはコチラナビゲーター: 渡邊ちこ(notall)[公式プロフィール/Twitter]
Photo by Thinkstock/Getty Images