日本国内ではほぼ「iOS」と「Android」の2強状態のスマホ市場。ですが、2015年に地殻変動を起こしそうなのが、パソコンでおなじみのOS『Windows』の名を冠したマイクロソフトのスマホOS『Windows Phone(ウィンドウズ フォン)』です。
すでにマウスコンピュータ、フリーテルといった格安スマホの販売元たちがWindows Phoneの発売を表明していて、今年はWindowsスマホ再評価の年になるかもしれないんですよ。
実は、以前にも少数ながらWindowsスマホはあったんですが、日本では新機種が登場しないまま数年がたっていたんですよねー。
「パソコンじゃない」Windows Phoneにできること
現在の最新OSバージョン『Windows Phone 8.1』のホーム画面は、パソコンにおけるWindows 8とよく似たタイル状のルックスになっていて、普段Windowsパソコンを使っている人なら馴染みやすいかもしれません。
しかし、内部のプログラムはパソコン版にかなり近付いたとはいえ、全く同じように使えるところにまでは達していないのが現状。もっとも、サイズも用途も異なるスマホとパソコンでは、それぞれに最適な使い勝手というのもあります。
そんな「パソコンとはちょっと違うWindowsスマホ」ですが、もちろんWordやExcel等のマイクロソフトオフィス文書を編集・共有できる機能「Officeハブ」が用意されたりと、マイクロソフトの他製品と連携する機能が多いのが特徴的。
また、ゲーム機「XBOX」のアカウントと連動したり、ビデオ通話の「Skype(スカイプ)」やブラウザの「Internet Explorer 11」も使えます。
今後はもっとパソコンに近付いていく?
冒頭にも触れたとおり、かつてはシャープのW-ZERO3のようにWindows Mobile(さらに以前はWindows CE)と呼ばれるOSを採用した携帯機器がいくつかありました。
それらと比較して現在のWindows Phoneはプログラムの根っこの部分からパソコンのWindowsと共通化・統一化が進んでおり、パソコンとスマホのアプリをまとめて開発できる「ユニバーサルアプリ」という仕組みもあります。
そうしたこともあって、iOSやAndroidに比べ出遅れ気味なイメージのあったアプリの本数もだいぶ充実してきているようです。さらに今年後半に登場する新OS『Windows 10』ではパソコン、スマホ、タブレットの垣根が取り払われ1つのOSとなる...なんて話もあり、こちらも要注目といえそう。
今年はいくつかのWindows Phone新端末が国内発売されることですし、さらにアプリや利用環境が整備されていくのは間違いなさそうですね。
それでは今日も一日、スマートに! いってらっしゃい!
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