なんだかショック。
「日本の携帯電話端末各社がガラケー向けOSおよびメモリやプロセッサを構成する半導体の開発から撤退する」といった内容の報道を、日経新聞が伝えています。事実なら、これまで最適化と熟成が重ねられてきた日本の従来型携帯電話の血統が途切れることに。
そんなガラケーの優れていたポイント、そして今後ガラケーを置き換える流れの中心になると思われるAndroidケータイ「ガラホ」の特徴を整理してみましょう。
最適化が進んでいた「ガラケー」の優位性とは
機械部品のハードウェアとプログラム部分のソフトウェア、この両方を一体で開発することで最適化されてきた日本のフィーチャーフォン、通称ガラケー。
スマホ全盛の時代になって見かける機会こそ減ったものの、通話主体のユーザーや料金を低く抑えたいといった根強いニーズを背景に、地味ながら細々と新モデルがリリースされてきました。
ガラケーにできて、未だスマホが実現していない主な特徴としては、1ヶ月程度の待ち受けができるバッテリーの持ちの良さが挙げられますね。上の過去記事では、ドコモの解説員さんから伺った「ガラケーのバッテリーが長持ちする理由」を紹介しています。
「ガラホ」とも呼ばれるAndroidケータイとは
また、先の日経報道によれば、今後の国内メーカーはAndroid OSを採用しながら従来のガラケーに近い操作性の端末を開発していくとのこと。つまりauから発売されている『AQUOS K』のような「ガラホ」が増えていくということでしょうか。
ちなみにAQUOS KはAndroid採用ながらGoogle Play非対応だったりと、やや特殊な特性を持つ端末。上の体験レポートで、その特徴をチェックしてみてくださいね。
ところで、たまに聞かれる「ガラホ」という呼び方についてメーカー(シャープ)としては「ガラホ」という呼び名を積極的に使っていくことはなく、あくまで「ケータイ」であるとしています。
携帯電話使用歴の長いユーザーにとっては寂しいニュースですが、これも時代の流れということでしょうか。日本メーカーはこれからどういった方向性に進むのか、非常に気になる話題ではあります。
日本式携帯に幕 iモードなど、サービスは継続 [日本経済新聞]
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