与党の一部と立憲民主党が、年金法案の修正を議論している。
メディアはこの修正を「基礎年金の底上げ」とか「あんこを入れる」などと報道しているが、大きな間違いだ。
まず第一に、厚生年金の積立金を国民年金に流用しようとしている。
どんなに屁理屈を並べようが、厚生年金の被保険者が年金のために負担した保険料を勝手に目的外利用することに変わりはない。
「税金」ならば、行政が予算案を通してその使い途を自由に決めて良い。
しかし、「保険料」は税金とは違って、自分と自分が所属するグループの年金のために被保険者が支払ったものだ。
その「保険料」を原資とする積立金を自分と無関係なグループのために使われる筋合いはない。
積立金を被保険者と無関係なものに流用するのは、かつてのグリーンピアと同じだ。
年金行政が国民の信頼を失った理由の一つは、被保険者が負担した保険料を厚労省が好き勝手に、無駄に浪費してきたことだ。
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