国会開会日の昨日、「地域主権戦略会議」(総理が座長)のメンバーを入れ替えることが告げられました。もう既に担当大臣の公表は終わっているとのことでした。
このメンバーは政権交代して「地域から日本を変える」先頭にたってこられた方々を鳩山総理のもとで私が助言を行って決められた方々でした。
地域主権改革には、様々な抵抗があり、大きな政治力と国民の支援がなければできない大改革です。
 
地域主権改革だけでなく、官僚中心主義の敵とみなされる改革は、見えないところで潰されてきました。
大臣が変わり「抵抗勢力」が「刺客」をメンバーに送り込み、議論が拡散するという事態が、これまで何回繰り返されたかわかりません。

これまでの積み上げた議論がメンバーを変えることによる脆弱性を抱えてはなりません。民主党政権が衆参のねじれを抱えて、政権交代時のような強さをもっていない現在、地域主権戦略会議のメンバーを交代させることは、官僚主導に道を開く危険さえ感じます。
 
昨日、自民党の議員からも「今の民主党は、自民党の悪い所ばかりを真似しているのではないですか?とても残念です。」との批判を受けました。この議員は党派を超えて民主党の改革には理解を示してくれていた人だっただけに余計にこたえました。

メンバーを代える理由を事務方に聞くと「地域主権戦略大綱」の実施も軌道にのり、「一区切りついた」からとのことでした。

一括交付金も出先機関の原則廃止もこれまでにない抵抗にあっています。
どこが「一区切り」なのかと絶望的な気持ちさえもが襲ってきました。
しかし、絶望に足を引っ張られるなどということが改革を志す者に許されるわけがありません。断じてこんなところで止まるわけにはいきません。

野田総理の真意を確認したいと思います。