100年残る音楽を生み続けるYOSHIKIの才能は、普遍性と新奇性の両方が兼ね備わっている。

その2つはそれぞれ緩やかに、クラシックとロックの特色を表している。

2つのベストなバランスを生み出しているのは、YOSHIKIのオリジナリティだ。

本来、YOSHIKIの中から生まれてくるイメージは、何にも囚われないとても自由なもので、おそらく音楽の概念すら超越しているだろうと思う。

けれどもし、そのイメージをそのまま作品にしたら・・・

多くの人へそれがきちんと伝わるかは、全くわからない。

そんなYOSHIKIのオリジナリティに満ちたイメージを、多くの人にきちんと伝えてくれるのが、音楽というフォーマットの持つ普遍的なまとまりなのであり、それはクラッシックでもロックでも同じだ。

リズム・ハーモニー・メロディー、これらの3要素がある程度の規則性を持って初めて音楽は成立する。

クラシックやロックのフォーマットというプロセスを経た形で、YOSHIKIは音楽作品を完成させ、それが多くの人々の心を動かす。

ただ、それにしても速いドラムの持つ独特のグルーヴや、ロックバンドでありながら30分の完璧な作品を創り上げるなど、どこにもないオリジナリティの発露は隠しようもないのだが。