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復刻版【夢と夕陽】 ⑰ ピュアであることの大きさ 〜 X JAPANが長く深く愛される理由 その2
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復刻版【夢と夕陽】 ⑰ ピュアであることの大きさ 〜 X JAPANが長く深く愛される理由 その2

2018-10-27 09:00
    2014年9月9日に配信されたブロマガ記事を復刻版としてお届けします
    オリジナルは https://ch.nicovideo.jp/tsudanaoshi/blomaga/ar618510 になります
    同時期の 
    特別寄稿 もあわせてごらんください

     私たちは日々、さまざまな判断をしながら生きています。

     ランチで何を食べるか、といった些細な判断から、人生がかかっている大きな決断に至るまで。

     しかも場合によっては、ほんの些細な判断が人生に大きく影響することもあります。

     目の前のことを日々、どう判断していくか。

     その積み重ねが、その人の人生の色あいを決めるといって良いでしょう。

     では、その判断を、私たちはそれぞれ、どのような心で行っているのでしょうか。

     そしてその心の違いは、結果にどんな影響をもたらすのでしょうか・・・。

     X JAPANというバンドのこれまでの道のりは、メンバーのどのような判断の結果から生まれているのでしょうか・・・。

    *******************************


     前回、

     『100年残る作品』を生む主体は、ピュアでなければ成立しない


     『ビジネスの都合から生まれる商品』を生む主体は、ピュアでは成立しない

     という、僕が辿り着いた明確な真理、そして

     Xのメンバーがピュアであることと、その作品との関係を書いた。

     この説明は、芸術の本質を知る人には

      『 Xの作品は芸術だ。

        だから消耗品ではなく、100年残る。

        芸術作品を生めるのは、作者がピュアだからだ。』

     と、すんなり理解できるだろう。


     しかし、僕がこのように簡単に「芸術」という書き方をしなかったのには、理由がある。

     それは、学校で教わるような芸術という概念は、誤解を生むからだ。

     芸術作品というと、私たちはつい、既に100年以上の長い月日を経て評価され続けている、過去の作品ばかりを思い浮かべてしまう。

     もちろん、芸術に対する正当な評価がとても時間のかかるものだから、それは結果としては自然なことだ。

     では、まさに今、現代に生まれている芸術は、どう評価されるのだろう?

     これは興味深いことだが、芸術をきちんと理解している人が知っている通り

     『芸術作品は、生まれた当初はあまりにも新し過ぎて、一部の理解者を除き、一般にはなかなか理解されにくい

     という事実がある。


     まさにX JAPANの作品がそうだ。

     YOSHIKIの生むメロディーも、hideを中心に創り上げたビジュアル面も、メンバー全員で奏でる演奏やパフォーマンスも、そしてバンドのあり方自体も・・・。

     全てがオリジナリティの塊であり、芸術だ。

     だからこそ、すべてを理解しているファンを除けば、過去の何にも似ていないからこそ、一般にはその魅力が、なかなか簡単に理解されない。

     とはいえ、見方を少し変えると、X JAPANとその作品は、大変ポピュラーであり、その人気も日本を代表するレベルだ。

     ある時期の首相がファンを公言していたくらいだ。

     では、僕が書いている『一般にはなかなか理解されない』というのは、一体どんな状況のことを指しているのか。
     
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