新しい書き下ろし小冊子「美しい記憶」を書き終えた。
 
 このブロマガ連載だと、おそらく30回分以上の量になる内容を一気に書き上げたので、なかなか大変な作業ではあったけれど、その代わりに無事納得のいく作品になったのがとても嬉しく、深い充実感を得ることができた。
 
 副題にある通り、30年間を行き来するような内容で、「今」に当たる部分はこの数年、そして「あの頃」に当たる部分は1988年の春から1989年の春までの出来事を基本に取り上げあげるようにした。

 そのように、ある程度描く時期を限定することで、また新たなことを発見したり、大切な答えが見えたりした。

 特に今回は、とても大きな答えがひとつ明らかになったのだが、それに気づくことができたのは、僕の人生にとって非常に意義深いことだった。

 それは、30年間にわたるスケールの大きな答えだったからだ。