例えば1989年、つまり「BLUE BLOOD」をリリースしたばかりの頃に撮影された、僕がXの話を熱く語っている映像などを観ると、顔の雰囲気も表情も、そして何より話している口調などが、今の僕とは別人のように見える。
 
 もちろん人によって様々だとは思うが、30年もの月日というのは、人の表情や話し方などを変化させるのに十分な時間なのだと思う。
 
 もちろん、30年経っても全く変わらないところも沢山ある。
 
 僕の場合だと、音楽への情熱や想い、大切にしている信条や生きかた、そしてこの連載にも表れている「Xという物語」への熱い気持ちなどは、30年間何も変わらない。
 
 誰かに焦点を当てて、10年以上の長い時間を経てその人の何が大きく変化して、何が当時と同じように変わらないのか、といったことを見つめてみるのは、とても興味深いことだ。
 
 
 
 先日配信されたYOSHIKIのニコ生を観た。