1. 僕が今【夢と夕陽】を書く理由(その1)
心の中に大切にしまってあった、Xのメンバーとの出会いから東京ドームに至る闘い、そしてその毎日が織りなす青春の物語。それらをありのまま綴ったのが、2009年に出版された僕の本、「すべての始まり」だ。
「すべての始まり」というタイトルに込めた想いは、本の1ページ目に書いてある。
Xのメンバーと出会ったばかりの僕の、心の叫びを表現した文だ。
100年残る音楽、100年残る曲。 それを生み出す事のできるアーティスト。
そんなアーティストを、僕は手がけたかった。
まだインディーズの、派手なだけのバンド、と思われているエックスだけど、 大丈夫。
エックスは100年残るアーティストになる。
100年残るアーティスト・・・
「100年残る」という言葉には、流行で終わらない、という意味と、全世界的な広がりを持つ・・・という意味が込められている。
それは僕にとって、バッハやビートルズと同じ存在、ということだ。
そんな奇跡のようなことが、きっと現実になる。そしてそのすべてがあの頃、僕の目の前で始まっていたんだ・・・というメッセージが、「すべての始まり」にこめられている。
「すべての始まり」の原稿を書いていた2009年春、X JAPANの全世界的なアプローチは、まだ始まったばかりだった。
だから、出会った頃からずっと願い続けて来た『いつか必ずそうなるんだ・・・』という想いを込めて「100年残る」と表現したのだ・・・。
そして今、幸せなことに、それはもう現実になり始めている。
何より、6月にはいよいよ待望の全世界ベストアルバムが発売される。
10月にはとうとう、念願のNYC・MADISON SQUARE GARDENでのライブが行われる。
そして今回「聖闘士星矢」の全世界主題歌を手がけたYOSHIKIは、今まさに、昨年全世界でリリースされた「YOSHIKI CLASSICAL」を携えてワールドツアーの最中だ。
「すべての始まり」を書いた時に願ったこと。
それが5年後の今、ちゃんと現実になり始めている。
これは、1987年に僕がメンバーと出会った頃、願ったことが、5年をかけて全てが実現した、あの頃の奇跡と重なる。
どちらも、メンバーの辛い闘いの中から生まれる強いエネルギーがうねりとなり、その圧倒的な音楽が人々に届き、伝わり、広がり、他のアーティストにはない運命共同体的なファンがどんどん増えていく、その過程で奇跡が生まれているからだ。
この2つの不思議な相似。そして四半世紀という長い時間をかけつつ、過去、日本人が誰も達成し得なかった野望を実現に向かわせている、途方もないエネルギー・・・。
これは一体何を意味しているのだろう?
コメント
コメントを書くそうなんですよ…そうなんですよね、津田さん。。
" 思うに世界には『 X JAPANが好きな人 』と『 X JAPANが分からない人 』この二通りが存在するのだ。
『 X JAPANが好きな人 』はX JAPANの音楽の素晴らしさを語り、『 X JAPANが分からない人 』はX JAPANの音楽性に否定的だ。"
私達は、あの時受けた衝撃=VISUAL SHOCK を、
Xの音楽と存在に打たれ、救われたあの瞬間、があってこそ、今の生がある、と思ってるから、まだXを知らない人達にも、知ってもらいたいと常々思ってます。
「本物」であるXに感動した、心を動かされ、強く打たれた。その、自身の感受性も誇りに思っています。それは傷があったからこそ感じられたものなのかもしれませんが。
同時に「ファン」は、その「本物」を見極め、理解できる審美眼を持っている人だと思います。
ルックスの派手さや、ロックということだけで、周りにも敬遠する人が殆どでしたが、Xだけは本物で、この熱は大人になっても、ずっと持っていこう、と思える愛でした。
決して一過性のものではなく、その妥協しない、完成よりも完璧に、己に忠実に。作品を出す以上は、納得のいくものでないと…目前のビジネス納期ではなく、自らの表現の為には、精神で肉体の限界をも凌駕する。「気合い」
その創造の生き様に惚れ込んだからです。
なので、私はXファン=運命共同体 なんですよ、って25年来 名乗ってるってこと自体、YOSHIKIさんを誇りに思うのと同時に、その生き方に憧れるならば、多少なりとも自らにもそれを課してるんですよね。
Xファンは、清く正しく美しく、半端なく忍耐強い!です。
追伸: 月曜の配信がなくて心配でしたが、Xファンですから。待つのには慣れてます(笑) 予定は未定。期日より中身ですよね。素敵なブロマガありがとうございます。thanX!!
僕は「本気」だと思う。なるほどです。だから、きっと私は惹かれたんですね。だから、私はX、ひでちゃんに魅了された。キダーを弾くひでちゃんを見て何て優しい人なんだろうと一目で感じました。本気…努力…根性。子育てにもいい勉強になりました。大変素敵なコラムありがとうございました。