今週の迷える子羊は、アカペラグループを組む男子。『どうしても高音が出ず、他のメンバーに頼ってみた結果「人に頼るな」と冷たく突き放されました。言い返す言葉もなく、毎日練習している日々ですが、バンドって他のメンバーがマイナスの部分を補っていくものでは?』という悩み。前編に引き続き、今週も西川チャンからごもっともな意見が目白押しです!
「できない」と言うのも手段の一つ
――西川さんがおっしゃる通り、投稿者であるカレが高音が出る出ない以前の問題で、アカペラグループを組む段階で各々自分の限界の音を知ったうえで「このパートはA君」「このパートはBさん」という感じで決めていくのが普通ですよね?こういった基本的なことから始めるべきだと?(笑)
西川 あとはハーモニーであれば、たとえばファルセット(※高いピッチに対応するために作り出す声色、発声技術のこと)とかね、ひとつのやり方としてはあるので、単に地声で出ないのか、それともファルセットで出ないのか。このアカペラグループの情報が少ないなかでのアドバイスになるけど、確実に言えることは、話し合いが足らない(笑)一人でやっているならまだしも、複数で音楽活動しているなら話し合いは重要なウェートを占めるからね。
――すでにメンバーのひとりが「人に頼るな」と突き放して話し合いを拒否していますもんね(笑)
西川 これさ、他のメンバーに「高音が出ない」って相談したってことだよね?ってことは、その子はすでにパートがあるわけだから「ここの部分だけ高いところ歌って」と頼むのも難しい話じゃん?僕も主メロといわれている歌のメロディーにハーモニーを合わせていくと、どうしてもぶつかる音があったりとか、他の楽器との兼ね合いもあったりするから、とんでもない音になったり、音が逃げていったりして、まぁ結構大変だったりするんですよ。
素人の方ではなかなか難しいことだと思うし、他のメンバーに「ここだけ歌ってよ」って伝えるのも難しいと思うので、人に頼るより思い切って「それは難しい」って言うべきなんじゃないかな。そうやって線引きしていかないと前に進まないと思うし。