• このエントリーをはてなブックマークに追加
『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』に見る「愛への視線」~「京アニ」現代史|山本寛
閉じる
閉じる

新しい記事を投稿しました。シェアして読者に伝えましょう

×

『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』に見る「愛への視線」~「京アニ」現代史|山本寛

2020-10-15 07:00
    d74b9e1243959d8013b79549dcd798855f5ee5df
    アニメーション監督の山本寛さんによる、アニメの深奥にある「意志」を浮き彫りにする連載の第13回。
    今回は、山本さんの古巣・京都アニメーション制作の『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』をめぐる分析です。近年の京アニ作品の作画技術の結晶と言われる本作について、視線やモチーフ演出の面から検証します。

    山本寛 アニメを愛するためのいくつかの方法
    第13回 『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』に見る「愛への視線」~「京アニ」現代史

    『劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン』(2020)が公開された。
    この作品について書こうか、書くまいか、ずっと悩んできたのだが、どこかでこの作品を含めた「京アニ現代史」を、学術的には到底無理にせよ直観的に捉えることは自分の今後の仕事にとっても重要だと思い、TVシリーズ『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』(2018)と共に、ここに記すことに決めた。
    なお繰り返すが、僕は近年の京アニ作品をほとんど見ていないので、少なくともアニメ史的価値のある文章は書けないと断言しておく。

    まずこの作品は、言わずとも解るはずだが、「手」のドラマのはずである。
    手を失った主人公が「手」を、換言すれば「身体性」を取り戻す物語だ。
    「手の映画」と言えばロベール・ブレッソンを思い出すのだが、それを本作が意識しないはずがない。
    「手」がいかに語るか、顔の芝居以上に、そこを注目しない手はない。


    9075f2f9cbd1de8ba887bb0ded3cf90d60c735b5
    ■PLANETSチャンネルの月額会員になると…
    入会月以降の記事を読むことができるようになります。
    ・PLANETSチャンネルの生放送動画アーカイブが視聴できます。

     
    この記事は有料です。記事を購読すると、続きをお読みいただけます。
    入会して購読

    チャンネルに入会して、購読者になればこのチャンネルの全記事が読めます。

    入会者特典:当月に発行された記事はチャンネル月額会員限定です。

    ブログイメージ
    PLANETS Mail Magazine
    更新頻度: 不定期
    最終更新日:2024-11-13 07:00
    チャンネル月額: ¥880 (税込)

    チャンネルに入会して購読

    ニコニコポイントで購入

    続きを読みたい方は、ニコニコポイントで記事を購入できます。

    コメントを書く
    コメントをするにはログインして下さい。