おはようございます、PLANETS編集部です。
だんだん春めいてきて、上着を脱げる日も増えてきましたね。
今朝は今週のDaily PLANETSで配信した3本の記事のハイライトと、これから配信予定の動画コンテンツの配信の概要をご紹介します。
今週もPLANETSらしく、堤幸彦監督のテレビドラマから中国ゲーム市場、あだち充作品など平成以降のさまざまなカルチャーに学ぶ記事がラインナップされました。
気になったコンテンツや見逃した配信があれば是非チェックしてみてください。
今週のハイライト
2/22(月)【連載】テレビドラマクロニクル(1995→2010)〈リニューアル配信〉|成馬零一
堤幸彦とキャラクタードラマの美学(4)──『TRICK』の到達のかたち
ドラマ評論家の成馬零一さんが、時代を象徴する3人のドラマ脚本家の作品たちを通じて、1990年代から現在までの日本社会の精神史を浮き彫りにしていく人気連載『テレビドラマクロニクル(1995→2010)』の改訂・リニューアル配信。
『池袋ウエストゲートパーク』『ケイゾク』を経て、映像作家としての全盛期を迎えた堤幸彦。その次に手がけたのが、カルト批判をテーマにしたミステリードラマ『TRICK』ですが、その結末には、フィクションの衰弱と自己啓発の時代の到来が刻印されていました。
2/24(水)中国オタク文化史研究|古市雅子・峰岸宏行
第5回 「鏰児厅(ゲーセン)」から「網吧(ネットカフェ)」へ〜中国ゲームコミュニティの勃興
北京大学助教授の古市雅子さん、中国でゲーム・アニメ関連のコンテンツビジネスに10年以上携わる峰岸宏行さんのコンビによる連載「中国オタク文化史研究」の第5回。
今回は、1990年代ごろから「鏰児厅」(ブアル・ティン)と呼ばれたゲームセンターや攻略雑誌を核に発生したゲームファンたちのつくる「場」が、2000年代のインターネットカフェ「網吧」(ワン・バァ)の爆発的な普及を経て、様々なコミュニティを増殖させていく過程を辿ります。
2/25(木)【連載】ユートピアの終焉──あだち充と戦後日本社会の青春|碇本学
第16回(2) アンチヒーロー(悪役)だった広田勝利の挫折と再生を描いた『H2』
ライターの碇本学さんが、あだち充を通じて戦後日本の〈成熟〉の問題を掘り下げる連載「ユートピアの終焉──あだち充と戦後日本の青春」。
前回につづき、国民的ヒット作『タッチ』以来の本格野球漫画となる『H2』の読み解きです。今回は、『北斗の拳』原作者・武論尊をして「初めて悪役を描いた」と言わしめた、あだち充作品きってのアンチヒーロー・広田勝利のドラマにスポットを当てていきます。
これからの動画配信予定
3/2(火)19:30〜【生放送】遅いインターネット会議
あれから10年、東日本大震災を考える|開沼博×先崎彰容
現在PLANETSでは、「遅いインターネット」計画の一環として、評論家・宇野常寛が政治からサブカルチャー、ビジネスからアートまで、さまざまな分野の講師を招きながら、世の中の流れと近すぎない、しかし離れすぎない中距離の問題設定で参加者と共に思考していくオンラインイベント「遅いインターネット会議」の生放送を(ほぼ)毎週火曜日の夜にお届けしています。
来週3月2日放送の最新回のテーマは、「あれから10年、東日本大震災を考える」です。
2011年の東日本大震災から、いよいよ10年の歳月が過ぎようとしています。コロナ禍という現在進行中の事態に人々の意識が上書きされるなか、戦後日本の転換点だったはずの未曾有の災害の記憶と教訓を、私たちはどう自分事として今に活かすべきなのか。
『「フクシマ」論』以来、震災と原発事故がもたらした社会の変化と向き合い続けてきた開沼博さん、日本人にとっての思想の問題として引き受けてきた先崎彰容さんをお迎えし、改めて考え直していきます。
生放送のご視聴はこちらから。
※タイムシフトあり
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