15dd5e5c13a3dac2f98b0201e64e830b8c4df87e.jpg

批評家の濱野智史さんによる連載「リハビリテーション・ジャーナル」です。指定難病「特発性大腿骨頭壊死症」にかかり、人工股関節を入れる手術を受けるため、約1ヶ月間の入院生活を送ることとなった濱野さん。人生初の経験となる長期にわたる入院生活、そしてその後のリハビリ生活の中で見えてきたノウハウやメソッドを紹介しながら、「健康」と「身体」を見つめ直していきます。第5回は番外編として、濱野さんがリハビリ生活で虜になった真夏の屋外プールの魅力を語ります。

リハビリテーション・ジャーナル──リハビリ編 補論:真夏の屋外プールの魅力|濱野智史

 

真夏の”屋外”プールの魅力について

 さてここでは番外編として、かなり私的な内容には寄ってしまうのだが、屋外プールの魅力についてもどうしても書いておきたい。私自身が、このリハビリ生活のなかで実は一番魅せられたもの、それが真夏の屋外プールでの日々だったからだ。

 とはいえ本稿では、主に「公営の屋内温水プール」をその想定として書いていたし、公営の屋外プールは減少の一途を辿っているというデータも紹介した。しかし真夏の屋外プールには、屋内プールでは得られない得も言われぬ蠱惑的側面がある。それこそ本稿では幾度となくサウナとの比較を出しているが、実はサウナと最もいい勝負をしていると思われるのがこの「真夏の屋外プール」なのである(私の場合、江東区に「越中島プール」という屋外プールがあり、昨年の7月から8月末までの約2ヶ月弱、毎日のようにその魅力にやられて通い詰めていた)。

 ちなみに越中島プールは、都心にきわめて近い場所にありながら(越中島駅は東京駅から京葉線でわずか2駅で4分という好アクセス)、ほとんどその存在を知られていないのか、非常に空いている。私の考えでは、ここはまさに「穴場」である。土日はさすがに家族連れで賑わうが、平日はほぼガラガラで、50mプールでの歩行や水泳を満喫できる。江東区のプール定期券があれば、夏季はこの越中島プールも利用可能であり、私からすると通わない理由がなかった。

 以下では、私がこの屋外プールにとりつかれた魅力をいくつか挙げておきたい。