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「男前が好きな自分を認めても良いでしょうか?」
相談者:かずさん(京都府在住・28歳女性・専門職)

Q.
 本当につまらない質問なのですが、28年生きてきて今まで好みの男性は正統派の格好良い人より、少し癖のあるような男性(名前を出して良いかどうか分かりませんが、例えば松田龍平さんなど)が好きでした。
 自分より顔の作りが綺麗な方だと緊張してしまい、2人きりで会うことは自分にとってしんどいことでした。自分でも、男前は好きじゃないんだと思っていました。しかし、最近になって仕事上で男前の人と2人きりになるような機会が数回続き、やはり自分は男前が好きなんじゃないかと思うようになりました。
 今まで、男前は好きじゃないと思っていたのは、おそらくすっぱい葡萄と同じように、手に入らないから自分に都合をつけていただけのように思います。
 しかし、私も28歳で独身です。彼氏が欲しいと思っていますが、彼氏はいません。決してモテるタイプでもないので、今から男前を追い求めるのもどうかと思い、今後、方向性がはっきりせずフラフラしてる状態です。
 主訴がはっきりしない相談で申し訳ありませんが、こんな私を客観的に見て頂いて何か助言頂けると嬉しく思います。よろしくお願い致します。

A.
 ご相談ありがとうございます。
 そうですね、まぁ、お寄せいただいた相談を読みながらまず思ったのは、「この人、自分の話ばっかりしてんなぁ」ってことですね。
 その仕事で一緒になってる「男前」の人ってのも、この文面からでは全然リアリティをもって想像できませんね。別に相談文が短いってことじゃなくて、そもそもその人が、かずさんの網膜には映っているのでしょうけど、結局、かずさんの頭の中にある「男前」フォルダに収められているだけで、その顔の画像すらよく見てないんじゃないでしょうか。
 こうやって書きながら考えてると、かずさんの相談、ツッコミどころ満載な気がしてきました。かずさんの相談では、「男前」なる存在があらかじめ存在していることが前提になってますね。つまり、「男前」なるものの本質があって、その本質に与【あずか】っている者とそうでない者とが、もうあらかじめはっきりと決まっているということですよね?
 そんなことあり得るんですか!?
 もうこの人生相談も終わりが近づいているので(!)わざと面倒な言い方をするとですね、それって古代ギリシャのプラトンが言っていたイデアの考え方ですね。