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山田玲司のヤングサンデー 第235号 2019/4/22

「愛」って何だ?

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『男にモテたかったら「イケメンが好き」とは言わないほうがいい』


なんて事をずいぶん前に書きました。


それを言うと「私は男を外見で見てます」と解釈され、ルックスに自信のない男は「僕のルックスでは無理だ」と離れ、イケメンも「人を外見でしか判断できない人なんだな」と思って離れる(事が多い)って話です。


これは「スタイルのいい女が好き」と言ってる男はモテないって話と同じで、昔のヤンサンでさんざんやった「ちょうどいいおっぱい問題」です。(懐かしい)



そして今週の話です。


ヤンサンの女性向け相談コーナーに「それでもイケメンが好きな私はダメですか?」みたいな内容の相談が送られて来ました。


彼女はヤンサンをしっかり観てくれてまして。

ヤンサンでよく語っていた「相手を1人の人間ではなく、人形(ドール)、もしくは便利な道具として見てしまう問題」を彼女なりに理解してくれているのです。


人間ですからね。

「見た目で惹かれる」のもわかります。


でも逆に、相手が自分を見た目だけで好きだと言ってたら、それはそれで寂しいと思う。


できるなら、その見た目の中にある「自分自身」という訳のわからないモノをそのまま受け入れて欲しい。


おまけに「見た目の良さ」なんかはいつまでも続くものじゃない。

「若さ」「財力」なんかもそうだ。

「社会的なステイタス」なんかも危ういものだ。


そんな危うい「餌」に引っかかった相手が「君を愛してる」なんて言っても、どうも嬉しくない。


「あなたは私の何を愛してるの?」となるだろう。



かつて「イケメンが好き」問題を書いた時、僕はこう付け加えていた。

「イケメンがいいと思うのは当たり前だから、そんな気持ちに嘘はつかなくてもいい」

「ただしその気持ちは隠しておいたほうがいい」と。


我ながら現実的で悪くない助言だと思う。



とはいえ。


どうもこの話、なんか浅い。

いや、実践的な恋愛処方箋としては、これくらいが妥当だとは思うけど、今回の彼女は「愛とは何?」というところまで行ってるのだ。