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山田玲司のヤングサンデー【第67号】「ディズニーを越える」西野問題
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山田玲司のヤングサンデー【第67号】「ディズニーを越える」西野問題

2016-01-18 07:00
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    山田玲司のヤングサンデー 第67号 2016/1/18

    「ディズニーを越える」西野問題


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    西野戦略は無視するべきか?

    今更の話なんですけど、どうも芸人のキングコング西野さんと言う人が「僕はディズニーを越える」と言っているという話を聞きました。

    この話はかなり前にテレビで盛り上がったそうなので、今更どうでもいい、と言う人も多いとは思うんだけど、実はこの西野さんという方、僕の友人のピュアモンスター「のぶみ君」と一緒にニコ生チャンネルの番組をやっているんですよね。

    そして、のぶみ君からは「山田さん、こっちの番組にも出て下さい」と言ってもらいまして。
    これはもう嬉しい話です。

    のぶみ君のためたらできる事はしたいと思うんですけど、番組に行ったら、その「西野さん」とお会いする事になるわけです。

    この西野さんという人には1度だけ、接近した事があります。
    フジテレビで始まった「はねるのトびら」が、社会風刺のコントでキレキレだったので、絶望に効くクスリで取材に行った時の事です。

    メンバーの中で、ロバート秋山さんと、北陽の虻川さんの2人に話を聞く事になっていて、その2人に話を聞くために大部屋に入ると、強い視線を感じたのです。

    それがキングコング西野さんでした。

    「なんで俺やないねん」と、思っていたかどうかはわからないし、そんな取材はしょっちゅうだと思うんで、気のせいかとも思うんですけど、その「ギラギラした感じ」は、印象に残ったんですよね。


    「僕はディズニーを越える」という発言は、人から注目を集めるための「明らかな戦略」でしょう。

    なので、その発言に「おいおい」と思ったとしても、反応したら「相手の思うツボ」なんで、これもなんかね。まんまと「反応」したくはないですよね。



    僕が「西野」だった頃

    ところで、なぜ僕がこの「ディズニーを越える発言」が引っかかるかと言えば、僕がかつて「手塚を越える」と言う痛い発言を本気でしていたからです。

    そういう思いは、若い頃は大事な事で、その人がどんなに凄い人であっても「憧れる人を越えたい」という思いは、「若者必須の思い込み」ですからね。

    西野さんは、ディズニーを越えたい理由を「1番になりたいから」と言っています。

    これもまた、若い頃には、大事な思い込みの1つで、最初から「僕なんか無理です」とか言って、何もしないより、「絶対に1番じゃないと嫌」とか、ハードルを上げて「無理をする」という時代は、あったほうがいいんです。

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    僕の場合は「手塚を越える」という無謀な思いを抱えて、12歳の時に少年チャンピオンの編集部に持込をして、その時に手塚先生の生原稿を見せてもらったせいで、目が覚めました。

    同じ世界に入ると、改めて「その凄さ」がわかってくるわけです。

    それでも、自分に対するハードルを下げたら終わりなんで、何だかんだ勢いで「俺は手塚を・・」なんて言ってましたけどね。



    愛すべき「影の戦士たち」

    西野さんの戦略はともかく、もし「ディズニーを越える」と言うのが本気なら、まずは大きな会社は辞めて、独立して欲しい。

    そして「大衆文化とアート」の狭間で、妥協せずに「完全に毛色の違う」5つの劇場用長編アニメを作って欲しいです。
    「アニメの世界」という道に入って、その世界で果たされた事のない挑戦に挑んだら「自分が1番になりたい」という思いが、どのレベルの欲望であるかはわかるはずですので、ディズニーが何度も体験した「破産覚悟の挑戦」をくり返してもらいたいのです。

    ついでに言えば、アニメ業界で、もがきながらアニメに全人生を賭けてきた人達は、この「西野発言」をどんな風に聞いたのか、考えたりしました。

    もちろん、西野さんは「アニメ界の巨人」になりたい、と言っていたわけではなくて、「世界一人を楽しませられる人になりたい」と、無邪気に言っていたのだと思います。
    「海賊王になる」みたいな発言ですから、そんなニュアンスもわかる人がほとんどでしょうけどね。

    すべては「浮世のゲーム」ではあるんで、「無邪気な発言」に、何やら言うのも野暮だとは思うんですけど、どの世界にも「命を賭けてやっていながら、報われない」という、愛すべき戦士達がいるものなので、その辺は気をつけなければいけないよな、なんて思ってます。

    今回アニメ業界の内幕を描いたアニメ「SIROBAKO」の解説をしていて、「そんな事」も頭によぎったわけです。



    夢はそもそも叶わないもの?
     
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