今わしは『おぼっちゃまくん』の製作に夢中だが、
『ゴー宣Special』の方も挑戦したいテーマが今現在、
2本ある。
1本は『民主主義という病い』のように、かなりの本を
読まねばならないのだが、今の日本に必要なテーマだ。
2本目は世界に発信したいくらいの大テーマで、
読書だけでなく、取材も必要になる。
これをやるには1年間くらい必要だろう。
つまり1年間、先行投資で給料・ボーナスを払い続け、
仕事の経費も出していかねばならないので、
出版して売れなきゃ大赤字になる危険性がある。
一番いいのは『民主主義という病い』か『おぼっちゃまくん』
が売れてくれることだ。
この2冊で資金を貯められれば、一年がかりの大作に
挑戦できる。
作家として、経営者として、戦略的に考えなければ
ならないことはある。
描きたいことを、ただほいほいと描いていけるわけではない。
小説家なら印税は自分一人のものだろうが、漫画家は
スタッフの人件費と仕事場の経費で、印税はあっという間に
消えていく。
桁が違うのだ。
会社を運営し、スタッフの将来も考え、描きたい作品を
制作する、それは勇気とバランス感覚が共に必要なのだが、
分からんだろうね、きっと。