わしが東浩紀氏と対談した動画を見て、
わしの読者がコメント欄に感想を書いてくれている。

「福島第一原発観光地化計画」
良いアイデアだと思うという意見から、賛成しないという意見まで。

中には今までの東氏の考え方や意見をチェックしていた人もいるようで、
厳しい意見も書いている。

わしは若手の知識人の思想をよく知らないからな。

特にサブカルを利用した評論は さっぱりわからない。

小林よしのりが東浩紀氏のアイデアを認めたからといって、
わしの読者が直ちに認めるわけではない。

みんな自分の考えで東浩紀という人物を評価している。それでいいんだ。

わしは 日本が「脱原発」の選択をして、
式の高度経済成長やグローバリズムの幻想から抜け出さない限り、
日本社会全体が疲弊していくと思っているから、
政治家に「脱原発」を迫る世論を作りたいと思う。

小泉純一郎も山本太郎もその一念を持っているから、わしは評価する。

資本主義の質を日本型に転換しなければ、
日本はアメリカと共に大崩壊に向けて突き進むだけだ。

株価もGDPも国内の景気や国民の幸福感には直結しない。

この現状のままでは、とても「福島第一原発観光地化計画」のような
壮大なプランは着手できないだろうと思う。

大阪万博は人口増を背景にした高度経済成長の中で実現できたが、
今は企業が国内に市場を求めないし、公的活動のための余力も持ち合わせていない。

わしは脱原発と、グローバリズムからの転換の流れの中でしか、
福島の人々の自信を取り戻す壮大なプランは実現しないのではないかと考える。

だが、このような壮大なプランをぶち上げること自体が、
勇気があることだと思うので、評価するのだ。

なにしろ東浩紀氏自身が、大学教授にもなれただろうに
それを蹴って、家族を抱えて、カネを使って、
こんな馬鹿な事業を起こそうと奮闘してるのだ。

リスクを抱えてロマンを追いかけるのは立派な事だ。

わしも還暦なんだから、自分より若い言論人や知識人で、
この国のために奮闘したいと誠実に考える者たちは応援したい。

 

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